沖縄出身のJ-POPアーティストと、ユーロ・ビートの密接な関係
久々の登場です!2ヶ月近くサボってました。音楽、だいすき!です。
ところでこの夏、DA PUMPの「U.S.A.」がちょっとした話題になりましたが、のりべぇにはとても懐かしい曲でございました。
「えっ?どういうこと?」と思われた方もいらっしゃるでしょうし、「テレビで言ってたじゃん」という方もいらっしゃるでしょう。そう。この曲は、1992年にJoe Yellowによってリリースされた「U.S.A.」のカバー曲です。モロにユーロビート。しかし、当時はユーロビートというより、テクノの方が少し頑張っていた時代(ジュリアナ東京でよくかかっていたヤツですね)。あまり注目された曲ではなく、知る人ぞ知る曲でした。
とまあ、そんなトリビアから始まった、今日の「音楽、だいすき!」ですが、それで思い出したんです。意外と沖縄出身のJ-POPアーティストは、ユーロ・ビートのカバー曲でヒットしていると。
例えば、先日引退コンサートを終えた安室奈美恵。代表作の一つに「TRY ME 〜私を信じて〜」(1995年)がありますが(当時は安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S名義)、これも実は1994年にLOLITAというユーロ・ビートアーティストによる曲のカバー。さらにMAXのヒット曲「TORA TORA TORA」(1996年)も、Dominoの同名曲カバー(1995年)です。
意外にも、沖縄出身のJ-POPアーティストがこぞってユーロ・ビートのカバー曲を歌うとは、何かの縁なんでしょうね?
もちろん、ユーロ・ビートのカバー曲を歌ったのは、彼らだけではありません。むしろ、彼らが歌ったのは「第二世代」のユーロ・ビートと言っても良いくらいで、実は、1990年代だけでなく、1980年代にもこんなカバー曲がありましたよね?
荻野目洋子/ダンシングヒーロー(Eat You Up)(原曲はアンジー・ゴールド。ただし、ユーロ・ビートとカテゴライズするか、あるいはハイ・エナジーとカテゴライズするか賛否両論あり)
長山洋子/ヴィーナス(原曲はバナナラマ。ただし、バナナラマをユーロ・ビートとカテゴライズするのには異論あり。あくまでも日本のディスコでよくかかっただけという話も)
BaBe/Give Me Up (原曲はマイケル・フォーチュナティー。これは代表的な“イタリア系”ユーロ・ビート「第一世代」の代表作)
あれ?ユーロ・ビートのカバーじゃないよ?と思われた方は、音楽、だいすき!の以前の回をご参照ください。実は、1980年代初頭から半ばにかけて、ディスコミュージックの変革期でもあり、ハイ・エナジー(80年代初頭)とユーロビート(第一世代、80年代半ばから)が混沌とした時期でもあります。そのため、イングランド出身なので、バナナラマもユーロといえばユーロ。アンジー・ゴールドもユーロビート?という感じで、まあ、ここは拡大解釈でユーロ・ビートとさせていただきました。ディスコヒットとすればよかったですね?今更ですが(笑)。
すっかりユーロ・ビートなど忘れていた、まだクラブではなくディスコ世代のみなさん!U.S.A.でも聞きながら、ミラーボール、回しちゃいますか?
次回もお楽しみに!
(敬称略)
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