のりべぇの、音楽、だいすき! 8月2日 木曜日(旧暦6月21日)

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リバイバルヒットで最高順位を記録?

音楽のみならず、よく「一発屋」と言われるアーティストがいます。芸人さんでも「一発屋」を売りにしている方、少なくありませんよね。英語圏では「one-hit wonder」と呼ばれます。今日は、恐らく厳密には「one-hit wonder」ではないのですが、ちょっと変わったアーティストをご紹介します。

Ghost Town DJ’s 「My Boo

1996年リリースのこの曲。90年代後半を代表するクラブミュージックのひとつです。強調された低音と早いBPM(Beats Per Minute、テンポのことです)が特徴の「ベース・ミュージック」に分類されます。この曲のヒットにより、90年代後半は「ベース・ミュージック」が流行します。「ジャングル」と呼ばれる音楽ジャンルもこの「ベース・ミュージック」の派生だと言っても過言ではないでしょう(厳密には少し違います)。

さて、この「My Boo」ですが、元々はアトランタのレーベル、「So So Def」からリリースされたコンピレーションアルバム「So So Def Bass All-Stars」に収録されていたものです。コンピレーションアルバム曲からのシングルカットなのと、この曲のためのユニットという色彩も強いため、あからさまに彼らを「一発屋」呼ばわりするのには少々無理があるかもしれませんが、日本のクラブシーンでは結構登場していたのと、他のヒット曲が見当たらないので、便宜上「一発屋」とさせていただきました。

ですがこの「My Boo」、面白いことに、1996年のリリース当初より、20年後の2016年の方がチャートで上位にランクインという現象を巻き起こします。

リリース当時の最高順位は31位。しかし、2016年は27位にまで登りつめましたから、20年後に最高順位を更新。しかもリバイバルやリミックス曲ではなく、オリジナル曲での更新ですから、これは意外。では、なんでそんな現象が起こったのかと言いますと…。

Running Man Challenge」(英語、最初に動画をアップした高校生のTVショー出演番組)

なんでも、このブームのきっかけは、2016年。高校生の二人が、「授業が退屈なのでMy Booを口ずさんでいたら、友人が踊り出した」なんていうもの。youtubeを中心に、この微妙にダサい踊りが流行し、しまいには警察官まで踊りだすというほどに。日本でも情報番組で取り上げられましたが、この「Running Man Challenge」効果でオリジナル曲がチャートイン。リリース当時よりも売れてしまうという面白い現象を生み出してしまいました。

クラブ好きのあなた。久しぶりにクラブシーンの一時代を彩った「My Boo」で、Running Man、やってみませんか?

次回もお楽しみに!

(敬称略)

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