今日はちょっと、楽器のお話を…。
音楽、だいすき!というくらいですから、音楽全般のお話を書いていますが、今日はある楽器のお話を書こうと思います。まずはこの曲をお聴きください。
夏の全国高校野球といえばこの曲。高校紹介の際にかかっていたBGMです(現在は違う楽器による演奏)。これを聞くと夏、真っ盛り!って気分になりますよね。ところでこの曲を演奏している楽器、それが今回ご紹介する楽器のお話です。
エレクトリックピアノ。シンセサイザーじゃないんです
名前を「ローズ・ピアノ」と言います。詳しいお話はWikipedia先生にお任せするとしまして、実に柔らかい音色に、心癒されます。実際、1940年にハロルド・ローズ氏によって発明された際、「前線の兵士を慰安するために」音楽療法としての楽器として生まれましたので、音色に癒されるわけです。
1959年から74年までは、エレクトリックギターなどで有名なフェンダー社との合弁事業でしたので、「フェンダー・ローズ」などと呼ばれていたようです。日本では70年代まで、「ローデス・ピアノ」などと呼ばれていたようです(Rhodesの読み方の問題)。
シンセサイザー、あるいはソフトウエアによる電子楽器主流の中、この「ローズ・ピアノ」の音色は、現在でも愛好家が多く、また流通台数も少なくありませんので、中古の「ローズ・ピアノ」も結構あるそうですが、個体差があり、購入には注意が必要です。これは構造上、製造時、あるいは使用時、また運搬時の影響が少なくないようです。それゆえに、エレクトリックピアノとはいえ、「アコースティックな要素」も加わった楽器ともいえます。
ではここで、このローズ・ピアノがよく使われている曲をご紹介します。
Just the way you are (邦題:素顔のままで)/ Billy Joel
アルバム「ストレンジャー」からのシングル曲。イントロから全般にわたり、“フェンダー・ローズピアノ”がフィーチャーされています。
My sweetness / Stuff
1970年代を中心に活躍した、アメリカのフュージョンバンド、スタッフのファーストアルバムに収録されている曲です。よくラジオ番組のテーマ曲などで使われています。70年代がこのローズ・ピアノの全盛期でもあり、当時の曲よく使われていたようです。
本当はまだまだたくさんあるのですが、今日は有名なところだけをご紹介しました。いかがですか?アコースティックピアノやシンセサイザーとは趣の異なる音色。ただ、最近ではこの音源が入ったシンセサイザーやソフトウエア音源もありますから、パッと聞いただけではわからないかもしれません。ですが、電子でない、電気だから出せる音の深みをぜひ味わってみてください。
次回もお楽しみに!
(一部敬称略)
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