今日ののりべぇ 9月9日 日曜日(旧暦7月30日)

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秋も集中企画!「しゃべくりのりべぇ」第4回

さぁ、旧暦の7月も今日でおしまい。夏休みは、とっくに終わっておりますが、秋もこの企画、少しの間だけですが続けて行こうと思います。

前回、「さぁ、みんなで「復讐」しましょう!」などと称し、イングランドの詩人、ジョージ・ハーバート(1593-1633)の「Living well is the best revenge.」をご紹介しましたが、今回の「しゃべくり」は、ちょっと違ったお話を書こうと思います。皆様に向けて、というより、自分自身に向けてのお話、ですが。

今回のお題は、「武装せよ(武器を持て)!」です。相変わらず過激なタイトルですが、もちろん、話の内容は過激ではありませんので、ご安心を。

最強の武器って、何だろう?

ここで一つ、皆様に問題を。皆様は世の中の「最強の武器」って何だと思われますか?多くの方はナイフや銃、ミサイルなどを思い浮かべるかもしれません。しかし、答えは「情報」です。特に20世紀に入り、CIAやMI6、KGBにモサドなど、国の情報機関が次々と生まれ、情報収集(収拾)や工作活動を行なっていることからも明らかです。せっかく高い予算を出して開発した兵器だって、標的に関する正確な情報がなければ無用の長物です。

これは決して、国の機関だけに当てはまることではありません。個人の人生・日常生活においても同様です。どんな情報を持ち、活用できているか。これにより、生活の幅や質に違いが生まれてきます。

一例を挙げてみましょう。あなたは今、炊飯器が欲しいとします。2018年現在、炊飯器は1万円未満の商品から10万円を超えるものまで、多数あります。一度ネットでお調べいただくとわかるのですが、こんなにあるの?というほどあります。ですから、そこから自分にとってベストな商品を探すことは、意外と難しいものです。でも、ないと困る人、多いですよね?炊飯器。

そこで商品に関する情報を得ます。価格、メーカー、炊ける容量、内釜の材質…。しかし、情報を得ずに家電量販店に行きますと、だいたい前述の条件のうち、価格と炊ける容量で決めている方が多いような気がします。時々、食生活の中でご飯がとても大切だと思っている方が、じっくり選んでいる、という感じでしょうか。意外と、「そこにあるもの」を選んで買われているような気がします。でも、実はその商品、もっと安く買えたとしたら…。あるいは、同じ価格なのに、もっといい商品があったとしたら…。悩みますよね。

もしあらかじめ、情報があったとしたら。それも、自分が欲しい炊飯器をあらかじめ絞り込み、かつ、最も安い場所で買うことができたかもしれません。もちろん、使っていた炊飯器が突然壊れた、という緊急性の高い状況もあるかもしれません。ですが、それでも情報があるのとないのとでは、炊飯器を選ぶ、絞り込むという作業のスタート地点から違ってまいります。

日常の些細なことかもしれませんが、情報の有無が生活に影響することって、気づかぬうちにそれが蓄積されていくものです。

情報のコストは下がったけど、価値・質は?

かつては家電製品の情報を得るためには、量販店に行き、パンフレットをもらってくるか、家電などの情報誌を買うなど、コストがかかりました。しかし今は、「価格.com」に代表されるように、ネットさえつながれば無料で情報を得られるようになりました。もちろん、家電製品に限らず、どんな情報もネットから得られる時代となり、そのコストはほぼ無料に等しくなりました。さらにその情報には、口コミが加えられるようになり、それも一つの情報として得られるようになりました。

しかし、それを危惧する意見も多数あります。例えば、「アマゾン」で本を買おうとすると、つい評価が気になり、評価を読んでみると、星1つという評価を出した書評に影響を受けてしまい、買うのをためらってしまう…。これは恥ずかしながら、のりべぇの体験談です。あるいは、ネットには嘘の情報、フェイクニュースが多いという話。これは主に、有料のメディアが声高に主張しています。

また、情報の氾濫を危惧する人も少なくありません。これはまだネットが普及する前から言われていたことではあります。「情報過多」という言葉もありますが、一方で、「情報弱者」という言葉もあります。

それぞれ言い分はあるかと思いますが、間違いなく言えることは、20年前と比べ、情報を得るためのコストは大幅に低下したということです。しかし、価値や質が低下したかどうかは、その情報を得る人の考え方次第、と言えるのではないでしょうか。

のりべぇはその情報の「作り手」の一人ではありますが、情報を得るためのコストが下がったからといって、質を下げるようなことは行なっていません。ですが、情報料を得ることを生業としているメディアは死活問題。ちゃんとお金を頂いて発信しているんだから、質はうちの方が上だ!と言いたくなる気持ちも、わからないでもありません。

自らに「フィルター」と「書棚」を持つこと

少し情報という言葉の範囲が広がり過ぎた気がしますので、「武器」という考え方に絞ってお話しをさせていただこうと思います。

ここまで散々書いておいて、少し話の本題から外れ過ぎたかな?と思っております。情報という切り口で書き過ぎました。「武器としての情報」は言い換えれば、「知識」ということだからです。

しかし、知識を得ましょう、と書きますと、なんだか小難しい話に聞こえてしまいます。子どもの頃、親や先生、大人たちに「知識を得よう」ということを言われ、本を読めだの、勉強しろだの言われ続けた方も少なくないでしょうから、「知識を得る」と言われると、抵抗を覚えるものです。

それだけではありません。子どもの頃、同級生でやたらと知識が豊富な「物知り」の子って、周りにいませんでしたか?クラスに1人くらいはいますよね。でも、その子の成績、どうでしたか?必ずしもトップではなかったはず。「物知り=成績優秀」とは限りません。実はそれ、子どもの頃ののりべぇです(笑)。大人になっても相変わらずですけど。

そんな「経験」もあり、あえて知識という言葉を使わず、情報という言葉を用いました。ですが、情報を得るだけでは「武器」として身につけるためにはまだ足りません。情報を得る、そして活用するためには、まず自分自身の「フィルター」を持つ必要があります。

山ほど入ってくる情報をどう捌くか。そこに「フィルター」を使い、必要なものとそうでないものを振り分けます。実は人間というのは、無意識のうちにその「フィルター」を使っているのだそうです。脳科学者の著書を読みますと、こんな例があります。

自分が今、赤い車を欲しいとします。その気持ちが強ければ強いほど、街を歩いたり、テレビを見ている際などに、赤い車が目に飛び込んでくる。「なんでこんなに赤い車を見かけるのだろう?」。いや、それは赤い車が突然多く出回るようになったのではなく、自分の脳の中で、「赤い車が欲しい」と思った結果、赤い車にフォーカスしやすくなっているせいだ、ということなんだそうです。

同じように、もしあなたが、「ああ、身長180センチ以上の素敵な男性と巡り会いたいなぁ」と強く思うと、街を歩いているときに身長180センチ以上の男性がどんどん目に飛び込んでくるようになります。あれ?こんなに身長の高い男性っていたっけ?という具合に。その時、あなたの目の前にのりべぇ(身長160センチ)が現れても、あなたのフィルターを通じ、存在が「消されて」しまいます(笑)。

次に、情報を容易に出し入れできる「書棚」の必要性です。覚えているんだけど、思い出せないこと、ありますよね。あとで思い出すことがありますと、「なんであの時、思い出せなかったんだろう?」と悔しくなるものです。

そんな時、頭の中に出し入れのしやすい「書棚」のようなものがあったら…と思います。これは単に情報を頭の中で整理できるかどうかということだけでなく、情報同士をどう紐づけられるかが鍵になるかと思います。ネットでも「サイト内検索」だとか、PDFソフトウエアにも「検索」キーがありますよね。キーワード検索のことですが、これをどれだけ早くできるかで、情報の活用が一層容易になります。

スマホを使って自らを最強の武器を仕上げる。でも、限界が…。

皆様はスマートフォン、お使いですか?のりべぇは使っています。ですが、若い世代の人ほど活用できていません。仕事で使うのは主にPC。画面のサイズの関係で、自宅ではPCとタブレット端末の併用をしています。ですから、スマートフォンは主に外出専用。最近、ようやく活用し始めていますが、多種多様なアプリ(ソフトウエア)があり、その急速な進化に驚いております。

実は、このスマートフォンを用いることで、得た情報、知識を最強の武器に仕上げることができると思っております。それは、情報を得る手段としてだけでなく、忘れないためのツール、あるいは、知識を習得するためのツールとしての活用です。

例えば、自分は英会話を習得したい、とします。スマートフォンを用いますと、単語の暗記に始まり、実際の英語講師と英会話レッスンまで可能です。以前ならPCを使って行ったことが、スマートフォンでも可能になっています。もちろん、通信量・料の件がありますので、Wi-Fiを用いるなどの対策は必要ですが、たて8センチ程度、よこ14センチ程度のスマートフォンが、今や最強のIT機器となり、それを活用することで自分に情報・知識という名の武器を身につけられるという、なんとも素晴らしい時代になりました。

ですが、これにも限界はあるわけで。と言いますのも、四六時中スマートフォンを持っているわけには行きませんし、自らの頭の中に情報を得なければ、その活用はできません。そのうち、スマートフォン、あるいはクラウド上に情報や知識を集積させ、必要な時に瞬時に引き出せれば変わると思うのですが、まだそこまで進化はしていません。また、情報同士を紐づけるという処理は、スマートフォン上ではできませんし、自分の思うがままに情報を紐づけるという行為自体、AI(人工知能)の進化を持ってしてもまだ実現できていません(個々の「情報の紐づけ」の定義が様々なためなど)。

最後は自分の頭で情報を集積し、それを知識や技術として習得。それで初めて、自らの武器となります。しかし、その武器に至るまでの過程が、以前のそれに比べて格段に早くなったのが現代。となれば、どんどん「武装」を強化しない手はありません。それは年齢を問いません。40の手習いどころか、50の手習いなど、まだまだ序の口。

次回はそのお話をしたいと思います。これまたのりべぇの話でもあるのですが…。

次回もお楽しみに!

コメント

  1. しあわせさん より:

    のりべぇさん 「最強の武器」凄いですね。私には絶対持てない物かなと思ってしまいます。私は何でも鵜呑みにしてしまうので、ネットからの情報はすごく怖いような…のりべぇさんからの情報は安心して聞けるんですけどね!

    • Norris より:

      しあわせさん、コメントありがとうございます!いえいえ。しあわせさんだって、「最強の武器」を手に入れることは可能です!その時大切なのは、ご自身の「フィルター」。そして、「まずは疑うこと」です。入ってくる情報をまずは疑い、そして事実かどうかを照合することです。このブログでご紹介している情報のほとんどは、一旦私自身で確認をしてから書いています(のりべぇの自虐ネタは自身の経験に基づきます)。しかし、そういう工程を経て得られた情報は、必ずしあわせさんの「最強の武器」になりますよ!

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