火曜日は「旧暦と一緒に暮らす」その8(7月13日・旧暦6月4日)

今日ののりべぇ
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火曜日は「旧暦と一緒に暮らす」です。

夕立の日が増えれば、梅雨明けもあと少し?いえいえ、過信は禁物ですぞ。

 よく、梅雨明けのサインとして、シトシト雨から夕立へと変われば、梅雨明けももう少し。という解釈をされる方がいらっしゃいます。従来でしたらほぼ間違いないのですが、最近は通年化した異常気象のせいで、突然のゲリラ豪雨、線状降水帯の発生など、予期せぬ気象の出来事が発生しています。そのため、過信は禁物です。また気象庁も梅雨明けをはっきりとは表現しません。梅雨明けしたと「思われる」という、ソフトな表現をしますので、くれぐれも気象の変化には最新の注意を払ってください。

では、今日の本題です。

土用は夏のものだけではありません!

 まずは、今週から来週の出来事についてですが、実は来週の月曜日19日から「夏の土用」に入ります。土用といえば「丑の日」。その昔、平賀源内が、夏場になると味も売れ行きも「さっぱり」だったうなぎ屋の店主に、なにか売れる方法はないかと尋ねられ、彼は店主に「本日土用丑の日」と書いた張り紙を渡す。店主がそれを店先に張り出したところ、繁盛したという「説」が有名ですね。そもそも、うなぎの旬は秋から冬。冬を乗り切るため、十分体内に栄養を蓄えたこの時期こそうなぎの食べごろなんですが、前述の説により、今では夏の食品となってしまいました。
 さて、ここからが本題。土用といえば丑の日。そして夏のものと、セットで捉えがちなんですが、実は年4回、つまり、四季それぞれに土用の時期があり、トータルで2ヶ月ほどになります。年による違いはありますが、概ね以下の日程です。
○春の土用:4月17日~5月4日ごろ  ○夏の土用:7月20日~8月6日ごろ  ○秋の土用:10月20日~11月6日ごろ
○冬の土用:1月17日~2月3日ごろ

土用の時期には「タブー」あり!それを科学的に考えると…。

 土用の時期にはしてはいけないこと、タブーがあります。その例を挙げてみますと…。
・土用の期間中は土を司る神、 土公神(どこうじん・どこうさま)がおられるので、農作業はダメ(ただし例外期間あり)。
・引越し・旅行はダメ。
・生ものや冷たいものを食べると体調を崩しやすい。
・農作業に同じく、建物の基礎工事など地面に通ずる施工はダメ。
・異常者が出やすい。  など
 これらを見る限りでは、なんとも迷信じみた内容ではありますが、科学的に考えれば実に理にかなっています。要するに「季節の変わり目」なので、健康管理等には気をつけましょう、というお話。農作業も季節の変わり目というのは天候や気温の急変もあり、作業中に倒れるなどの事故も考えられるだけに、あえて「土公神」に登場してもらったと思えば、なるほど、となります。

でも、季節の変わり目っていうほどの時期でもないんじゃない?

 各季節の土用の時期を見てみますと、こうした疑問が生まれるのも自然の話。季節の変わり目って、もう少し前後しない?と。まあ、近年は「毎年異常気象」と言われておりますし、暦の関係もありますので、多少のズレが生じているかもしれませんが、例えば夏の土用を見てみますと、ちょうどこの時期、関東地方では梅雨が明け、夏本番を迎えます。関東以西であれば夏本番を一足早く迎え、暑い時期が続きますし、関東以東でも徐々に梅雨が明け、暑くなりますよね。あながちズレているとも言えないかと思いますが、皆様はどう思われますか?

いずれにせよ、ご体調にはくれぐれもご注意いただきたい「土用の時期」。皆様、ご自愛のほど…。

次回もお楽しみに!

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