水曜日は「トラベラー・のりべぇ」その2(6月9日・旧暦4月29日)

今日ののりべぇ
これまでの投稿

今週は少し違った視点で旅を考えてみます。

ショートストーリーから話題を展開してまいります。

 突然ですが、こんなたとえ話にお付き合いいただければ幸いです。

 新型コロナウイルス感染症も収束した20XX年某日。あなたは仕事に疲れ、目も虚ろ、体はフラフラで出勤しました。そりゃ、1ヶ月も残業と休日出勤という、いまどきブラック企業でもあり得ない勤務を続けたのですから。それでも絶対に勝ち取りたいプロジェクトを獲得し、昨夜は課のみんなで祝杯を上げることができたことはあなたの誇りです。でも、誰が見てもあなたは仕事のしすぎです。
 すると上司に朝一番で呼び出されました。

 「君、最近残業が多かったな。おまけに有給休暇も溜まっている。この前のプロジェクトも済んだことだし、明日から1週間ほど有給休暇でも取らないか?仕事のことは気にするな。と言うより、仕事のことなどパーッと忘れてリフレッシュして来い」

 まぁ、なんと寛大な上司さま(笑)。でも、1週間有給って言われても…。あなたは自分の席に戻るなり、(どうしよう…。リフレッシュして来いって言われたって…)と頭を抱えてしまいました。幸い、お金はあります。

 さて、あなたは翌日からリフレッシュのために出かけることができますか?

A. 絶対ムリ!来週出勤する前に東京駅の地下街でテキトーにお土産を買って言い訳をする。
B. ありすぎてどこに行こうか、ちょっと迷っちゃう。
C. まあ、いつものところに「逃げ込む」か(笑)。

 A.の方。大丈夫です。そんなあなたにも解決策があります。B.の方。羨ましいです。あくまでも私流のですが、選び方をご紹介しようと思います。C.の方。今日の本題はあなたのお話です(笑)。

A.の方へ。「あえてお近くのホテルでリフレッシュしませんか?」

 簡単に申しますと、都内在住の方であれば都内のホテルに、関西圏在住の方であれば大阪や京都、神戸のホテルに宿泊するというものです。最近は「ステイケーション」なんて言葉もありますが、広義の意味での「ステイケーション」だと思っていただければよろしいかと思います(狭義の意味だと、新型コロナウイルス感染症を避ける意味合いを持たれそうなので)。
 できれば観光地ではない方が良いかもしれません。なぜなら、結局リフレッシュのはずが「観光疲れ」を起こしてしまいかねないからです。都内にも観光地は少なくありませんが、東京生まれの人に東京タワーや東京スカイツリーに行ったことがない人が意外といるように、地元の観光地ってあまり行きませんよね?そこがポイント。だからといって、ホテルに缶詰では作家さんかそれこそ新型コロナウイルス感染症からの退避滞在になってしまいます。
 そこで、できるだけホテル内に付帯施設があることがポイントです。例えば、ジムやプール、多くの種類のレストラン、あるいはホテルの近所に沢山のレストランが有ることです。公園が近くにあるというのもいいですね。
 もし、予定されるホテルに「専用ラウンジ」が使えるお部屋がある場合は、少々宿泊料金が上がりますが、ぜひチャレンジしてみてください。「クラブルーム」とか「クラブフロア」など、ホテルごとに呼び名がありますが、通常客室とは異なり、専用デスクでのチェックインや「ラウンジ」での朝食・アフタヌーンティー・カクテルサービスがついてきます。お気に入りの本を持って、営業時間内ずっと入り浸るのも「不可能ではありません(詳しくは各ホテルにお尋ねを)」。
 このプラン、結構オススメですよ(笑)。最近は東京も大阪も、あるいは他の地域でも外資系ホテルが参入し、結構バラエティに富んでいるんです。また、あえてビジネスホテルに泊まりながら、普段はランチタイムに混雑して入れない「ご近所グルメ」を楽しむですとか、結局観光ではあるのですが、「はとバス」や「OSAKA SKY VISTA」「大阪ワンダーループバス」を利用するというのもいいですよね。
 何より、お住いの場所のご近所ですから、平日にホテルでのんびりするという、優越感と罪悪感が入り混じったような感覚は「癖になります」。
 行くところなんか全然浮かばない!というあなたも十分楽しめるプランです。いかがでしょ?

B.の方へ。私が申し上げるのもおこがましいのですが…。

 行きたいところた~くさん、という方。羨ましいです、ハイ。そしてそういう方はほぼ、私より旅なれている方かと思います。それゆえに、私が申し上げるのもおこがましいのですが、行き先が多数ある方の場合は「生き残り戦」で決めるというのはいかがでしょうか?
 明日、いきなり旅行に行こうと思った場合、間違いなく交通機関次第となります。新幹線であればともかく、飛行機であれば出発前日は満席という便はなさそうで「結構あります」。満席でなくとも、飛行機代が…というケースも結構ありますよね。最近では直前でも予約率が低い行き先・便の場合、普通運賃より安いことも少なくありませんが、それが自分の希望する旅先と一致するかどうか。これが「生き残り戦」の名の由来です。運賃が普通運賃に近い場所は消去し、残った行き先で予約。
 ですが、ホテルにもこだわりたい、という方はセットで検討しましょう。せっかく航空券は取れたのに、ホテルは…ということもあります。予約ボタンは双方を選んでからにしましょう。
 あるいは、いきあたりばったりをご希望であれば、空港や駅に向かい、そこで初めて行き先を決めるという手もあります。まさにミステリー・トリップ。少々贅沢な遊びでもあります。
 ただ、B.を選ぶ方の場合、行き先にキャンプ場や山といったアウトドア志向の方もいらっしゃるかと思います。そういう方の場合は天候をしっかり調査の上、おでかけくださいね。

C.の方へ。「定宿」をつくる楽しみ、ありますよね〜(笑)。

 時間ができたら「定宿」にもぐりこめばいい。なんて、ちょっと言ってみたいですよね。C.の方はそういう場所をお持ちだということですよね。素敵です。

 私も「まだまだ」ではありますが、もし時間と幾ばくかのお金があれば、いつでも行きたい場所というのがあります。それが沖縄。最近はいつも同じホテルを利用しています。それがここ。

 このブログでも度々ご紹介している「ザ・ナハテラス」です。

 1986年「リージェント沖縄」としてオープン。1988年から「パレスオンザヒル沖縄」(全日空系)、1999年より現在の「ザ・ナハテラス」と、運営会社が変わるというホテルです。建物は時間が経過しましたので、天井が低い、お部屋のレイアウトが今風ではないなどの評判を聞きますが、今でも那覇市内最高クラスのホテルです。最近では増床し、新たな施設も誕生。那覇市内に残る数少ないクラシックホテルとして成熟を重ねるホテルであり、私のお気に入りでもあります。
 私がお気に入りの理由はこんなところです。
 1.迎えのリムジンサービス(有料)がある 例えタクシーの数倍の金額がかかろうとも、専用車でのお迎えは高いアドバンテージとなります。空港の到着ロビーを降りれば、荷物は持っていただけるは、車内ではミネラルウォーターとおしぼり(しかも布製ですよ)のサービスはあるはで、空港からVIP気分です。また、車の車体色がが黒ではなく白、というのもいいですよね。
 2.クラブフロア・ラウンジサービスがある これは男性のみならず、ぜひ女性にも注目していただきたいサービス。なぜかと申しますと、午後のティータイムにホテル内で作られたケーキが食べられるからです!最近では那覇市内でも複数のホテルで同様のサービスを展開していますが、多分那覇市内で一番最初に始めたのはこのホテル。朝食も静かなラウンジ内で楽しめますし、カクテルタイムにはシャンパンなどのアルコール類とオードブルが揃い、ディナーの前のひとときを華やかにしてくれます。
 3.居心地の良いバーがある 実は私がお世話になった当初は1階のコーヒーラウンジがバーを兼ねていたのですが、その後、2階を改装し、本格的なバーができました。静かな佇まいのバーは、にぎやかなお客さんがいても、あまり声が反響しないのか、それほどうるさく感じません(あるいは私は鈍感なだけかも)。むしろ活気があるくらいにしか感じれないほど、居心地がいいんです。あまりお酒を飲む方ではありませんが、寝る前のひとときをのんびりと過ごせますよ。
 4.便利すぎない(笑)ロケーション 例えばモノレール(那覇都市モノレール)の駅の近く、あるいは主要道路沿いであれば何かと便利ですが、反面、せわしなくなってしまいがち。元々このホテルは米軍住宅(現在の「おもろまち」)の近くにある住宅地に建設されたこともあり、決して便利ではありませんが、本当に周囲は静かな住宅街が広がり、落ち着いたロケーションもこのホテルの魅力です(現在はおもろまちの開発で、裏側には主要道路が走っています)。

 まだまだありますが、行き先はともかく、定宿と呼べる場所があると、ふと訪れた休日にフラッと行くことができます。今回は私のお気に入りのホテルをご紹介しましたが、家族的なサービスの旅館や、素敵な眺望の露天風呂がある温泉宿なんてシブいですよね。少々時間のかかることではあるのですが、自分のお気に入りの定宿を設けるって良いと思いませんか?などと思いつつ、今は新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態などを乗り切りましょう!

次回もお楽しみに!

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