今日ののりべぇ 10月4日日曜日(旧暦8月18日)

今日ののりべぇ
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「ワーケーション」ですって。

いろんな造語があるのね、と思った次第です。

 最近、旅行代理店かなにかのテレビCMで「ワーケーション」という言葉を見かけました。要するに旅行を楽しみながら、旅先でお仕事をするという、ワークとバケーションをくっつけた「造語」だそうですが、色々造語を考えるのね、と思った次第です。
 でもこの「ワーケーション」、実は現在の社会情勢になってから生まれた言葉ではないそうで、昨年11月には「ワーケーション自治体協議会」なんてものが設立されていたそうな。えっ?まさか新型コロナウイルス感染症って、こうした働き方改革を推進するために撒かれたウイルス?と、一瞬目を疑ってしまいました。もちろんそんなことはないのですが、あまりにタイムリーすぎる話に、少々驚いたのりべぇです。それ以上に、「(一社)日本テレワーク協会」なる組織があることを知り、二重に驚きました。ヒェ~!

のりべぇは14年前に実施済み!でもぜーんぜん嬉しくない!

部屋にこもって夕方までお仕事。時折窓から眼下のプールを眺めてはため息
(2011年7月、ザ・ナハテラスにて撮影)

 別に自慢話ではありませんが、すでに私は経験済みですよ、「ワーケーション」。それも14年前に。これは以前にこのブログでも話したことではあるのですが、ちょっとおさらいを兼ねてお話をしますね。
 ライターの仕事というのは、ネット回線とパソコン(必要に応じてソフトウエア)さえあればどうにでもなるもので、10年前であれば、すでにインフラは整っていました。もっといえば、業務系のシステムがWebベースであれば、なにも2020年を待つまでもなく、2010年時点でも十分機能し、オフィスであろうが都市部であろうが、あるいはリゾート地であろうが、仕事そのものはできたはず。ただ社内の制度上、それが可能だった会社とそうでない会社があった、というだけなんですけどね。
 話を戻しましょう。13年前にはすでに「テレワーク」状態だった私は、自宅で仕事をする必要などありませんでした。ただし、毎週複数回、取材のために首都圏を行き来しなければならず、結局自宅での作業を強いられていただけ。取材さえなければ、旅行をしながら仕事をするのは十分可能です。
 あれ?13年前にライター業を始めたとか言ってなかったっけ?のりべぇ。と思われた方に簡単に説明をしますと、実はその前年、単発ながらお仕事を頂いたんです。ライターの。しかも、Web上でできる作業だったので、安いラップトップ(ノートパソコン)を携えながら旅行に行ったことがあります。当時の写真が残っていないのですが、倉敷-尾道-広島を旅した際、旅先で文章を入力しつつ、納品した経験があります。ただ、使っていた通信回線がウィルコム社製のPHS回線で、現在ほど高速ではなく、電波の入りもイマイチで、結構苦労しました。そのため、納品ギリギリになってしまい、広島に着いてからホテルの部屋にこもって慌てて作業したほどです。今でこそ懐かしい思い出ですが、作業そのものより、通信回線に苦労したことから、ほろ苦い「ワーケーションデビュー」だったのを覚えております。
 その後、広告系媒体のライターとなったわけですが、もちろんこの仕事を頂いた際も旅行先でお仕事しました。端から見るとカッコいいんですけど、通信回線こそUQ WiMAX(旧規格)に変わったものの、「諸般の事情」で、またまたホテルの部屋に缶詰状態。結局夕方までお仕事でした。それが9年前の話
 ここで私の結論。「ワーケーション」はぜーんぜん嬉しくない!やっぱり、ちゃんとお仕事を終わらせるか休暇をとってから旅行に行きましょう(笑)!

きっとこんな場面を想像されてますよね?ワーケーション。ちなみに当時は周囲から奇異の目でみられてましたよ…(2011年7月、ザ・ブセナテラスにて撮影)

でも、多様性の時代ですからね。

 偏見はいけませんね。ちょっと反省します。
 確かに、のりべぇの経験はともかく、いつでもどこでも仕事ができるようになったというのは、時代の多様化を直に感じさせてくれます。少し前に「ノマドワーカー」なんて言葉もありましたが、職種や会社の制度などをうまく選べば、「旅するビジネスパーソン」というのは十分実現可能な時代となりました。ライフスタイルも様々ならば、ワークスタイルも様々。いい時代になりました、ということなのでしょうか?

だけど、忘れちゃいけないことがある!

 それは、「ワーケーション」どころか「テレワーク」すらできない社会人が多数いるということです。もし旅行に行くとなれば、交通機関に携わる方々から、宿泊施設で働く方々などは、勤務する場所が決められており、従来と同じ就業スタイルなわけです。政府や地方自治体などを主体として働き方改革を推進するのは結構なことですが、一方で、改革のできない(あるいはしづらい)業務というのも多くあるわけです。ワーケーションを楽しむ時は、そうした方々への感謝の気持ち、忘れないようにしましょうね。

次回もお楽しみに!

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