今週はレギュラーメニューです(笑)
2週にわたり、音楽メディアの話を書きましたので、今週はレギュラーメニューに戻ります。さて、今週のフィーチャーソング/アーティストは…。でもその前に…。
平成を振り返る特集はしませんよ!
やると思ったでしょ?のりべぇは天邪鬼だから、そういうことしません(笑)。
今も評価が高いアルバムからの1曲をご紹介!
いきなりですが、まずはこの曲をお聴きください。
Donald Fagen / I.G.Y. (What a Beautiful World)
ドナルド・フェイゲンによる1982年リリースのアルバム「The nightfly(邦題:ナイトフライ)」の1曲目であり、シングルカットされたナンバーです。
この1982年と言う年は、前回・前々回お送りしました「音楽、だいすき!」でもご紹介しましたとおり、CD(コンパクトディスク)発売の年でもありますが、音楽制作時に本格的なデジタル録音がなされたのもこの年からと言い切っても間違いではないかと思います。そしてこのアルバム「ナイトフライ」はまさにデジタル録音にて制作された初めての作品の一つでもあります。
アルバムの内容は主に1950年代の出来事をモチーフにしたもの。今回ご紹介しましたI.G.Y.も、1957年・58年に開催された国際地球観測年(International Geophysical Year)の略。未来への楽観を皮肉った内容が歌詞に込められています。
つぎにアーティストのご紹介を。ドナルド・フェイゲン(ドナルド・ジェイ・フェイゲン Donald Jay Fagen )はもともと、1971年結成のグループ「スティーリー・ダン」のメンバーとして活躍。1977年発売のアルバム「Aja (邦題:彩(エイジャ))」はプラチナディスク(100万枚以上の売り上げ)に輝くなど、大ヒット曲を生み出しました。
ところがグループは1981年解散。そして同氏初のソロアルバムがこの「ナイトフライ」です。
こんな話もあります。
さて、このアルバム「ナイトフライ」ですが、実はアルバムの完成度の高さが思わぬところで評価されています。それはPAエンジニアと呼ばれる音響技術者の人たち。特に日本のPAエンジニアは、音響機器の調整(サウンドチェック)の際、この「ナイトフライ」を使うことが多いのだとか。確かに、オーディオ雑誌を読んでいますと(最近は全然読んでいませんが)、スピーカーやアンプを試聴する際、この「ナイトフライ」を使うことが多々あります。それに習ってか、オーディオマニアの間でも時々、音質調整の際にこの「ナイトフライ」もチェック用の1枚として加えているようです。
へぇ~。と唸ったところで今週はここまで。
次回もお楽しみに!
(敬称略)
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