月曜日は「M&M」!(10月11日・旧暦9月6日)

今日ののりべぇ
これまでの投稿

毎週、私の好きな映画と音楽を交互にご紹介しています。

今週は「Movie」、映画ですよ〜。

 いやぁ。今日は予報で関東地方の予想最高気温が軒並み30度(近く)になるのだとか。ですが着実に街は秋の色合いを見せています。映画でも秋をテーマにした作品は結構あるのですが、残念なことに「私が観ていない!」。それではご紹介できないため、現在鋭意探している次第です(笑)。えっ?じゃあ今週はお休み?いえいえ。それでは他の曜日と同じになってしまいますので、「M&M」は毎週配信を目指しますよ!

んでもって、今週ご紹介する映画です。

今週も少しバラエティに富んだ2作品をご紹介します。

 せっかくの秋の夜長なら、長編作品もいいのですが、あえてそれらを選ばず、今となってはおしゃれな作品をご紹介させていただきます。1作品目はサスペンス。映画以上に音楽のほうが有名、という話もありますが、フランス映画のニュー・ウェイヴ、「ヌーヴェルヴァーグ」を代表する作品としても知られる一つです。
 もう一つはアメリカを代表するサスペンス作品をご紹介させていただきます。多分、ご存知ない方は(若い世代の方を除き)いらっしゃらないのではないかというほど有名な作品。恋愛映画って言われてますが、いやいや、これはやっぱりサスペンスでしょう、と思うのはのりべぇだけ?第2次世界大戦中の1942に製作・公開された作品であり、日本はこんな(映画を作る余裕のある)国と戦っていたのかと思うと…、と思わずにはいられなくなります。

マイルス・デイビスの音楽、実は「即興」!

「死刑台のエレベーター Ascenseur pour l’échafaud / 1958年 フランス作品」

 フランスを代表する監督、ルイ・マルのデビュー作。若干25歳でこの作品を監督しています。前述ではフランス映画のニュー・ウェイヴ、「ヌーヴェルヴァーグ」代表作の一つとご紹介しましたが、異論も少なくないということを付記させていただきます。
 ストーリーは劇中で2つ展開されます。1つは愛人関係にある女性の夫を殺害したまでは良かったものの、エレベーターが守衛によって電源を落とされ、閉じ込められてしまう男性「ジュリアン」と、彼を待つ女性のパート。なんとか脱出を図ろうとする男性。一方、愛人関係の女性は、男性が殺人を終え、戻ってくるのを待ちながらも、一向に戻ってことに焦りと苛立ちを隠しきれない、という流れ。
 もう一つは、「ジュリアン」に憧れを抱く花屋の女性「ベロニク」の物語。「ジュリアン」は車を置いたまま一向に戻らない。気になるベロニクが恋人に話すと、ジュリアンの車には鍵がついている。恋人はベロニクを乗せ、自動車泥棒を働く。そして向かった先では…、という流れ。
 そしてその2つのストーリーラインが「交差する瞬間」…。ここにご注目ください。92分という、最近の映画と比べますと比較的短い上映時間であり、更に最近の映画と異なり、ストーリー展開にスピード感はありませんが、サスペンス映画としてのハラハラ感、恐怖感は十分にご堪能いただけます。
 また、劇中で奏でられる、「ジャズの帝王」、マイルス・デイヴィスの曲は「即興」によるもの(映画音楽は編集前のフィルムを流しながらその場で作曲・演奏されるケースも少なくありません)。ぜひこのあたりもお楽しみ下さい。ではここで、日本版の予告を御覧ください。

「死刑台のエレベーター」リプリント版の予告編。2010年に日本版リメーク作品が上映されたの受け、本編が上映されました。

本編はぜひ、ご家庭でもお楽しみ下さい。

詳しい説明は不要かも!巷ではあくまでも「映画界を代表するラブロマンス映画」っていうけど…。

「カサブランカ Casablanca / 1942年 アメリカ合衆国作品」

 まあ、詳しい説明は野暮っていうほど有名な作品「カサブランカ」。それでも書きますと…。
 戦時中のモロッコ(当時は仏領)でバーを営むリック。そこに現れたのはかつての恋人、イルザ。しかし彼女は夫のヴィクターと共に来店。突然の再会にお互い口あんぐり。夫のヴィクターはドイツ抵抗運動家で、地元警察、ドイツ空軍司令官を交えて捕り物が始まるかと思いきや、結局二人をポルトガル・リスボン行(当時は中立国)の飛行機に乗せ、自由の身にしてあげる。ヴィクターたちを追いかけてきたゲシュタポ(ドイツの秘密国家警察)はリックが撃って殺害。そしてエンディングは地元警察署長のルノーとともに、逃亡のプランというか、新たな友情について語り始める…。
 一応あらすじをざっくり書きましたが、もちろんこのほかにも大事なストーリーラインがありますが(通行証の件とかね)、結局の所、皆さんの注目はなんと言っても、ハンフリー・ボガートとイングリット・バーグマンの恋愛ストーリー。まあ、わかりますよ、そりゃ。ですが、この作品の製作時期が示す通り、戦意高揚のための映画としても重要な作品だったんです。ヴィクターのストーリーはイルザとの出会いと結婚、活動への協力という点もありますが、やはり当時の時局柄、反ナチスを打ち出し、徹底抗戦を訴えるには格好の材料でもあったわけです。そういう意味でもサスペンス映画、という位置づけを私はしているのですが、甘い。とにかく甘い。作品の質が甘いというわけでは決してありませんよ。あの二人が甘いのですよ、とにかく(爆)。もう、砂糖ドバドバ状態(笑)。米国でも最近では、有名なallcinemaで「リアルタイムで観ていない限り、この作品に“よくできたメロドラマ”という以上の価値を見出す事は困難」と評価。それでも第一級の作品であることに間違いはないと思いますけどね。では、予告編を御覧ください。

「カサブランカ」予告編。ワーナー・ブラザース映画の公式予告編です。

ぜひお家で本編をお楽しみ下さい。

モノクロ作品を鑑賞すると、「眼が落ち着きます」。

 1970年の私ですから、もうテレビは「オールカラー番組」にシフトした時代(一部モノクロもありましたが)。それでもモノクロ映画・テレビ映画を鑑賞しますと、眼が落ち着きます。また、単に古い作品とくくるのではなく、マスターピースとしての作品鑑賞は、おそらく皆さんの映画への見方が少し変わるかもしれませんよ。ぜひお楽しみを…。

次回もお楽しみに!

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