今日で旧暦の5月は終わりです。
早いですね。今日で旧暦の5月は終わりです。今月は「小の月」でした。明日は旧暦の6月1日ですから、もし夜、晴れても今夜から明日の夜にかけてはほぼ新月。月は出ません。
今日は新月にまつわる、少々物騒なお話と神秘的なお話を。まずは物騒な方(笑)から。
新月の夜は危険です。なぜなら月明かりに照らされることがありませんので、昔から、夜襲と呼ばれる夜間の攻撃は決まって新月とされてきました。最近では湾岸戦争(1991年1月17日)が、「ほぼ」新月の夜に開戦となりました。
もっとも、最近では電子機器の発達により、必ずしも新月の夜に行われるとは限らないようですが、一方的な襲撃は今でも月明かりが出ていない時期を狙うようです。
物騒ついでにもう一つ。最近では戦車から兵士の動きまで、人工衛星などを使って位置を特定する「データリンク」が主流になりつつあるようですが、まだ湾岸戦争当時は整備が途上だったのか、味方同士の誤射、誤爆というのが多かったそうです。それ以前の戦争も同様で、やはり戦争というのはやって欲しくないものでございます。守るはずの戦いが、味方同士で撃ち合ってしまうのはもっと悲しいです。
さて次に神秘的なお話。実は月明かりがないということは、星が綺麗に見えるということでもあります。それだけ月明かりというのはまばゆいものなんですが、皆さんはどのくらい星が瞬いている夜空を見たことがありますか?
のりべぇが見た、最も星が瞬いている夜空というのは、1984年夏の、ボーイスカウトのキャンプでのことでした。長野県に行ったのですが、元々下町生まれ、首都圏郊外(といっても田舎気味)育ちののりべぇにとって、無数の星が瞬く空って、見たことがなかったんです。
その時の印象は、綺麗というより、気持ち悪い(笑)。目の前がクラクラしてきたんです。これは初体験ゆえの衝撃だったのかもしれません。初日の夜はダメでした。二日目の夜になり、目が慣れてきますと、その美しさをしっかりと受け止められるようになったのですが…。プラネタリウムでしか見たことのない夜空に、いささか面食らった、14歳の夏の出来事でした。
明日は晴れるでしょうか?もしお住いの地域が夜、雲のない星空が見えるようでしたら、新月ならではの、月明かりに遮られない夜の世界を堪能してみるのも良さそうですね。
どう考えてもロマンティックな人に見えないのりべぇがお届けしました。
次回もお楽しみに!
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