木曜日は「ステルス団委員(自称)のつぶやき」その10(8月5日・旧暦6月27日)

今日ののりべぇ
これまでの投稿

毎度のことですが、簡単にコーナーの説明を…。

 毎週木曜日は「ステルス団委員(自称)のつぶやき」をお送りしております。私、のりべぇはボーイスカウト団の裏方さんである「団委員」をつとめております。少子化や習い事・生活様式の多様化などにより、ピーク時(1983年)の3分の1とも4分の1とも言える規模にまで縮んでしまったボーイスカウト活動を(勝手に)盛り上げよう!と始めたコーナーですが、「つぶやき」と言うより「ボヤきばっかり」です(涙)。

夏の行事、完全終了〜!

 まさかの緊急事態宣言により、私が所属している団の夏の行事は「完全終了」しました(週末に緊急の広報が地区から回ってきました)。仕方ありません。ちゃんと従いましょう(埼玉県、神奈川県、大阪府などの方々も同様かと存じます)。

今週の本題です。

夏休みは親子で「バッジを取ろう!」

 今日の内容は主に、スカウトの保護者向けの内容になるかと思いますが、ぜひ団委員・リーダーの方々も保護者の方にアドバスして差し上げて下さい
 今年の夏も「散々な結果」になりそうですが、「疫病」ばかりはやむを得ません。むしろ、こういう時こそボーイスカウトの底力を内外に示す時!(なんていうと政治家センセーみたいですけど)。少々おカタい雰囲気ですが、いやいや、夏休みは宿題や自由研究と一緒に、おうちでバッジを取りましょう!というお話です。
 バッジ?と思われる方も多いと思いますので、簡単に説明を。特に私のブログでは、ボーイスカウトの「進歩制度」である「バッジシステム」を、班制度「パトロール(パトローリング)システム」と同様に、総称で表しています。具体的にはこういう制度です。
ビーバースカウト 「木の葉章・小枝章」
カブスカウト 「ステップ章・チャレンジ章」
ボーイスカウト「ターゲットバッジ・マスターバッジ」
ベンチャースカウト「プロジェクトバッジ」
ボーイスカウト・ベンチャースカウト「技能章」「信仰奨励章・宗教章」(本件は異なる主旨のため、「」で分けてあります)
注:ただし、現在はボーイスカウト・ベンチャースカウトのカリキュラム・進歩制度移行期間中のため、「ボーイスカウト」における2種のバッジについては旧制度のものを掲載しています。

少々小難しい注釈が入っていますが、おおよそ親子で取り組むのはビーバー・カブ各スカウトと保護者の方だと思いますので、移行期間中のボーイ・ベンチャースカウトは今回割愛させていただきます(これらのスカウト向けの家庭での習得方法については近い内に必ず書かせていただきます)。

最初はぜひ親子一緒に楽しむ感覚で取り組みましょう。

 ビーバースカウトであれ、カブスカウトであれ、最終的には自ら課題に取り組み、その結果得られるのが「バッジ」なわけですが、実はボーイスカウトを辞めたい、あるいは辞めたというご家族の中で、一定の割合で該当するのが「バッジシステムがわからない、できない。その結果、やる気(続ける気)を失ってしまう」というものです。恥ずかしい話、こうして毎週ボーイスカウト関連のブログを書いている私ですら、当時(と言っても昭和(笑)のお話ですが)、とっつきにくかった思い出があります。特に私の親はこのバッジシステムに関して誤解があったのか、あるいは自分たちが面倒だったのかは定かではありませんが、「スカウト本人が自主的に行うもの」と解釈したらしく、家ではロクに教えてくれませんでした(共働きだったというのもありましたが…)。親がこうじゃ、子はもっと分かるわけがありません。テキトーにとってテキトーにもらっていたというのが本音です。これでは何の意味もありませんよね。
 そこでぜひおすすめしたいのは、親子で一緒に、おうちで課題に取り組んでいただきたい、ということです。こうすることで、親子の間で共通の話題もできますし、保護者の方でもわからない課題が発生した場合は、リーダーや団委員に相談することも可能です。こうすることで、バッジの取得の促進になりますが、それ以上に大切なことがあります。それは、せっかくスカウト(子ども)が興味をしました分野が生まれそうなのに、保護者が「わからない」と言って放棄・放置してしまうというケースをなくしたい、ということなんです。
 バッジシステムはあくまでも、スカウトひとりひとりの成長の証。「うちの団ではスカウトたちがこんなにたくさん章をとっている」と、他団に見せつける「見せ物」では決してありません。しかし、せっかく新たな才能が開花するかもしれない瞬間に、「この課題、何をすればいいんだろ。わかんない」と言って、保護者の方が「わからないからやらなくていいよ」なんて子どもに言ったら、お子さんはがっかりしますでしょ?ここは保護者の方のお気持ちも考慮しつつ、隊・団ぐるみでバッジ取得促進に向けた対策を講じる事が大切だと考えます。習得のコツが掴めるようになれば、いずれスカウト自身でどんどん課題を習得し、バッジの取得に繋がります。その第一歩として、ぜひ親子一緒に取り組んでいただければ幸いです。

バッジ取得の動きが鈍ってきたら「黄信号」。でも対応は慎重に。

 現職が団委員なもので、つい「退団抑止」という観点からお話させていただくのですが、隊集会への欠席が増えるだけでなく、バッジ取得の動きが鈍くなったら退団の黄信号だと考えて下さい。いずれも共通しているのは「興味が薄れたというシグナル」です。例外は「全部取っちゃった子」ですが、こういうスカウトにも実は要注意な要素が含まれています。
 まず、(スカウト活動・バッジに)興味が薄れてるんじゃないかな?というスカウトには、保護者を通じ、「新たに興味が湧きそうな物事があるかどうか」を確かめてみて下さい。元々「バッジシステム」は幅広いジャンルで構成されています。しかし、スカウト自身が興味のある分野が少なければ、新たに興味を生み出す必要があります。隊集会でそれがカバーできればいいのですが、スカウトの数だけ興味の数があるわけで、そのあたりの発掘も必要になるかもしれません。また、こうしたフォローが退団の抑止につながりますが、一つだけ注意したいのが、新たな興味の対象が「スポーツ少年団」という場合です。絶対に避けたいのは、「スポーツ少年団に入ることのデメリットを列挙する」こと。ボーイスカウト活動は、一般的には他の習い事やスポーツ少年団と同じようなカテゴリーであるわけで、もしスカウトの興味がスポーツに向いたとしたら、保護者の方とご相談の上で最終的な判断を頂きましょう。絶対に「相手の悪口は言わないこと」。これは最低限のマナーですぞ。
 そして「バッジを全部とっちゃった」というスカウトですが、ごくまれに「簡単すぎて(バッジを)全部取れちゃった。カブ(ビーバー)なんて子どもっぽくてつまんない」という「おマセさん」がいます。こういうスカウトには、「この※×○△!」と思わず、「上には上がある」ことを見せてあげましょう。ボーイ・ベンチャースカウトの「お兄ちゃん・お姉ちゃん」を見せてあげて「あのお兄さん・お姉さんたちも君と同じように進級したんだ。君も頑張ってあのお兄さん・お姉さんを目指そうね」と言ってあげて下さい。そのためにも、ボーイ・ベンチャースカウトを輝かせることも我々団委員、そしてリーダーの方々のお仕事になるのですが…。

一見すると地味な活動こそ「意義あり」!

「異議」じゃありませんよ(笑)。細かいことでもコツコツと。

 こうして書いてまいりますと、裏方さんって大変?と思われがちですが、特に若い方にお話したいのが、こうした裏方奉仕のメリットといいますか、やりがいってたくさんありまして、例えば、スカウトたちが輝く姿って素晴らしく思えるんです。あとは、自分が社会人として経験してきたことがスカウト活動に役立つ瞬間。関係ないと思われがちなビジネススキルこそ、ボーイスカウト活動では大いに役立ちます。だから一見すると地味な活動に思えるのですが、大人として活動に役立てることってたくさんあるんですよね。そうすると、日々の生活に不思議とやる気を見いだせるとでもいいましょうか。「ああ、自分も社会人として経験してきたことが無駄になってないんだ」なんて思えてくるから不思議です。まあ、私のような「奇特な人」が少なくないのもボーイスカウト活動の特徴だったりするかもしれませんが(笑)。

次回もお楽しみに!

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