今日ののりべぇ(の続き)  6月5日  火曜日 (旧暦4月22日)

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単発企画。のりべぇの「はいここ、試験に出ませんよ(笑)」

さて、今朝お話しした、「超弩級」の「弩(ど)」、「どアタマ」の「ど」のお話をさせていただきます。題して、「はいここ、試験に出ませんよ(笑)

実はこの「」を文法上分類すると、「強調接頭語」に当てはまります。つまり、単語の前に「」をつけることで、その単語の意味を一層強めるということなんです。例えば、「どアホ」。アホを強調してますよね。つまり、かなりのアホ。「ど根性」といえば、一層根性を出しているように聞こえますし、「ど真ん中」といえば、真ん中のさらに真ん中、という気持ちになりますよね。

この強調接頭語の「ど」ですが、言葉の由来が諸説あり、正解はないのだとか(笑)。関西では以前より強調接頭語で使われていたそうですし、他の地方でも自然発生的に、強調する際に「ど」と使われ始めたようです。

しかし、「超弩級」の「」については、明確な由来がありました。実際には、「超ド級」と、「」はカタカナなんですね。ものすごく大きなサイズのものを表す言葉として、20世紀に入って登場した言葉なんですが、これ、イギリスの戦艦「ドレッドノート(級。1906年進水)」のことだったんです。頭文字をとって「」というわけ。(級)とつく場合があるのは、同様の艦が建造されたからです。この戦艦ドレッドノートですが、「とても強く、強大な戦艦」ということで、(スケールの)大きなものを、ド級、それを超えるものという意味で、超ド級と表したのだそうです。例えば、映画のキャッチコピーで、「超ド級の大スペクタクル巨編!」のような感じ。この「ど」だけは例外的に、由来が明確でした(笑)。

ということは、「どアホ」と「超ド級のアホ」は、同じように見えてちょっと違う意味になってしまいます。前者はかなりのアホ。後者はスケールの大きな(巨大な)アホ。実に興味深いですね(笑)。はい、ここ、試験に出ませんよー(笑)。

次回もお楽しみに!

コメント

  1. ひーちゃん より:

    なるほどです。 最後のどアホ 超ド級のアホ 解説面白いー。かなりのアホに笑えました。
    試験に出ないのね。残念! 覚えてしまったわ(笑)

    • Norris より:

      ひーちゃんさん、コメントありがとうございます!試験には出ませんが、酒の肴にはなるかも、です(笑)。

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