今日ののりべぇ 3月5日・日曜日(旧暦2月14日)

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NHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」を視聴して、のりべぇは考えた。

まずはドラマ(第1部 前編・後編)と「考察編」(第2部)を見た感想

 もう東日本大震災から12年も経つんですよね。早いものです。あの日、私がどんな状態で、どんな行動を取ったのかについては以前もお話したことがありますので、本日は控えますが、今回、2夜に渡って放映されたNHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」は、なかなか見ごたえのあるものでした。
 まずは、各番組を見た感想からお話しようと思います。
 ドラマは2部構成で、3月4日(土)に放映されています。今週末までであれば、NHK+(要登録)にて視聴が可能です。
 まずはあらすじを。

 (あらすじ)ストーリーは、大阪の町工場を経営する男性「貴彦」とその家族、終の住まいを高知に求めたその両親、そして都内にある気象庁に勤める男性の妹、この3箇所でそれぞれ展開してまいります。まずは大阪の町工場を経営する家族から。家族に内緒にしたまま、父が創業した町工場を売却しようとしている主人公の男性「貴彦」。その妻「晴美」はパートタイマーとして家計を支え、息子「巧海」は中学受験のために通う塾で最上位クラスに入るべく、勉強に励んでいます。次に、自ら創業した町工場を息子に託し、生まれ故郷の高知に移り住んだ両親「誠一郎・敦子」は、のんびりと余生を過ごしています。そして、妹「あかり」は気象庁で巨大地震対策に取り組んでいます。
 小さな地震が頻発する頃、「あかり」は気象庁で、これが南海トラフ地震の前兆ではないかと考え、危機を国民に発表すべきではないかと、上司の「大迫」に詰め寄りますが、無駄に不安を煽るだけだと一周されてしまいます。
 しかしその夜。突如西日本にて大地震が発生。しかもそれは、南海トラフの西側。通称「半割れ」だったのです。(あらすじ おわり)

 ストーリーは地震発生後も続きますが、ネタバレになりますのでこの辺にしておきます。全体的にはとてもよくできたストーリーだと思います。さすがNHKだと思いました。地震学者の監修も入っていますから、荒唐無稽なところはほぼありません。まあ、登場人物の人間関係がコンパクトになりすぎなのは、劇画色を薄めるためにやむを得ないとして、宇佐美総理大臣役の鈴木保奈美さんだけが不自然に思えてしまうのは、私だけじゃなかったはず。それは「東京ラブストーリー」に出ていた彼女の姿を、未だに忘れられない世代の一人だからでしょう(笑)。もともとのコンセプトが「シミュレーション」をドラマ仕立てにしたものでしょうから、非常に見やすく、十分参考になるドラマだったと思います。

 第2部は翌日の3月5日(日)に放映されました。その関係でブログの配信を翌日にしております。ドラマの場面を切り取りながら、地震のメカニズム、日頃からの備えなどを交えた、いわゆる「考察編」ともいえるものです。ドラマを見ていなくても分かる内容になっていますが、この番組を見ればドラマ本編を見たくなります(笑)。

「半割れ」という言葉を、初めて知ったのりべぇ。

 南海トラフ巨大地震については、首都圏に住むのりべぇには少々馴染みの薄い地震です(そのかわり、首都直下型地震や首都圏・東北を震源とする地震の危険性も高く、そちらに気を取られているというのが正しい見解)。しかし、1944(昭和19)・46(同21)年に発生した地震(昭和東南海地震・昭和南海地震)をはじめ、南海トラフを震源域とする地震はおよそ100年に1回発生しています。しかも、前回の地震は東半分・西半分を、2年近くの「時間差」で発生させているのだとか。これがいわゆる「半割れ」なんだそうです。私もまだまだ不勉強でした(祖父から関東大震災の話は聞いたことがありますが、これもやはり、首都圏住まいゆえのことでしょう)。そんなことも思い知らされる番組でしたね。

経済復興の困難さにも触れた点は画期的。

 どうしても地震をテーマにした番組となりますと、避難、あるいは人々の生活にフォーカスされがちですが、第2部では特に、半割れに伴う経済復興の違い(半割れにより、最悪、日本の経済復興が立ち行かなくなる危険性)に触れた点は画期的でした。製造業などにおける部品の流通をサプライチェーンと言いますが、地震はこれを一瞬で壊してしまいます。番組内では、他の地域との連携を図り、サプライチェーンの早期復旧を、企業同士で連携していくという試みに触れていました。こうした報道も盛り込まれていたのは画期的でした。

改めて、日頃の備えの大切さを思い知らされた2日間。

 やっぱり、日頃の備えは大事だね、と思わされた2日間でした。ものすごくざっくりとした結論ですが、災害への備えが不十分であると認識した以上、一から組み立て直さねばなりません(組み立て直すと書いたのは、中途半端ながら、準備をしていたから)。家族の高齢化も進んでいますから、注意しなければならない点も増えてきますしね。ですが、最近ちょっと流行りの言葉じゃありませんが「正しく恐れる」を基本に、いざというときの備えを整えていこうと思ったのりべぇでした。

明日もお楽しみに!

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