水曜日は「次に住むなら、こんな街」(2月9日、旧暦1月9日)

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毎週水曜日は、のりべぇおすすめの街をご紹介させていただきます。

って言っても、結局1回しか書いてないし(笑)。それなので…。

 毎週水曜日は「次に住むなら、こんな街」をお送りすると昨年申し上げておきながら、結局街一つご紹介せずに年を越してしまいました。そこでもう一度仕切り直しなのですが、せっかくの仕切り直しにあたり、もう一度「次に住むなら、こんな街」について、私なりの意見を述べさせていただこうと思います。

結論はやっぱり「住めば都」。でも、生活様式・家族構成の変化に対応したいですよね。

理想は「3ステージ」計画。でも現実には難しいですよね。では、どうすればいいのか?

 次に住むならと言っておきながら、結局の所、多少の不満はあれども「住めば都」というのが本音ですよね。そりゃ、駅まで遠いし、おまけに電車の本数も少ない。スーパーは大型だけど家からの距離は遠く、小学校こそ徒歩圏だったものの、中学校は自転車通学。それでも自然が豊かで、ちょっと人に自慢できる名所があったりして…。というような場所にお住まいの方、多いのではないでしょうか?これは都市近郊、あるいは地方都市の典型的な「レビュー」です。
 しかし、そうした都市近郊、地方都市からの人口流出、あるいは人口減少は顕著です。一方で都心エリアに再び人口流入があるなど、「不都合な真実」に目を背けるわけには参りません。
 そんな中、2020年から現在に至る「コロナ禍」において、一部の方が地方移転を決意されたという話を目にします。テレワーク(ワーク・フロム・ホーム)が定着し、ずっと手ぐすね引いて待っていたオフィスワーカーの方が一気に動いたという感じですが、おそらく決断に至るまでの経緯には様々な葛藤もお有りだったことでしょう。


 ここで、もし自分がもう一度社会人をやり直せる年齢に戻れるならという「if」のお話をさせていただきますが、可能であれば、私は生活環境を3つのステージに分けて考えたいと思っています。
 一つ目は就職直後。学校を卒業した時点で、自分が給料から出せる最大限の家賃で住める、就職先のオフィスに最も近い場所を借ります。社会人最初のお仕事は「職住近接」の確保です。これは現在のコロナ禍においても考え方に相違はありません。
 二つ目は比較的成熟した住宅街での一戸建てあるいはマンション購入。さもすると新興住宅街を選択しがちですが、ここは「ある程度出来上がった街」を選択します。「比較的成熟した」、という表現がややこしいかもしれませんね。なぜあえてフレッシュな街ではないのか。これには大きな理由があります。大切なのは「居住者の世代交代(新陳代謝)」が行われているかどうか。新たに開発した街の場合、同じ世代の人達が住み始めますので、子どもたちも幼稚園から小学生。同じ世代の子たちが同じ環境で大人になっていきます。しかし、その後が重要で、子どもたちが結婚した後、街を出ていくという現象が顕著になりますと、残されるのは住宅を買った世代のみなわけです。新興住宅街は、最初こそ子育て家族がいっぱいなんですが、そこで次の世代も同じ場所で暮らす、あるいは次の世代の人たちが改めて自分たちの住む街に住み着かねば、自然淘汰は時間の問題です。そのため、ある程度成熟した街であれば、第2世代以降も定着する、あるいは他の市から移り住んでくる、ということも考えられるわけです。
 しかし、私はこの「比較的成熟した住宅街」を去ること人生の最終ステージに選びたいと考えています。
 三つ目は子どもたちの独立後。今度は、再びできる限り都心・あるいは大都市圏に近い場所に住まいを変えます。理由は明白で、生活基盤が脆弱な地域から離れ、全てとは言わないまでも、ある程度徒歩圏に生活(利便)施設が整っていることを重視します。子どもたちは独立していますから、間取りは夫婦二人で住めれば良し。都心や大都市圏に近い場所であれば、よほどのことがなければ無価値になることはありませんから、子どもたちへ一財産残すこともできる…。というプランです。
 世帯収入を明記していないなど、データが少なすぎるので少々抽象的にお感じになる方もいらっしゃるかと思いますが、できる限り利便性を重視し、ストレス軽減を実現できる環境での暮らしを考えると、3ステージは必要になってまいります。しかし一方で、親元を離れずに就職し、結婚後も2世帯で住む予定の方、あるいは収入の関係で3ステージは住居費がかかりすぎる、というケースもあるかと思います。その場合は2ステージに絞り、3ステージ目をなくす代わりに、できる限り生活(利便)施設がなくならない(であろう)地域を選ぶという選択肢も有効でしょう。

ネットショッピング、オンライン手続き、自動運転車・ドローン。それでも「ゲームチェンジャー」とはなりにくい現実。

 前述の「私の理想の生活ステージ」は単なる机上の空論に過ぎませんが、それでも理想的なプランだと考えています。いやいや、究極を言えばですよ。最近流行りの「ポツンと一軒家」でも、今後は住めないわけではありません。ちゃんと道路が通っていれば宅配便のトラックは来てくれるでしょう。であれば買い物はネットで済ませられます。マイナンバーカードにより、オンラインでの各種手続きも可能になりますし、今後その範囲は拡大されるでしょう。あるいは自動運転車の普及で、公共交通機関がよりパーソナルに、より安価に提供されれば、高齢者による危険運転も減り、さらに飛行式ドローンであれば、これまで不便だった場所も一気に解消されることでしょう。それは急速に進化し、実現し、更に先へ向かっています。
 しかし果たして、これらのハイテク機器・サービスが既存の社会をひっくり返すような、いわゆる「ゲームチェンジャー」となり得るかといえば、当面難しいと思っています。ひょっとすると100年後には、鉄道は長距離移動のためのもので、短距離移動はすべて自動運転車に代わる、なんてこともあるかもしれませんが、我々が想像する以上にハイテクは進化する一方で、「住まう」ということに限って言えば、今とあまり相違ないような気がしてなりません。つまり、100年後も超高級住宅地は西の芦屋、東の田園調布に変わりなく、人口減少が進みつつあっても、再開発ながらも「ニュータウン」などという新たな街が生まれ続けるのではないだろうか思います。
 そう考えますと、やはり「加齢に伴う生活様式の変化」に対応すべく、「住まい=生活ステージ」の変更は必要だと考えるのが自然であろうと考えます。

街にも「旬」がありますからねぇ…。それだったらいっそのこと、

 その、「街の旬」なるものを味わってみるか!と考えてみませんか?ここまで偉そうにツラツラと書いてみましたが、1年先のことすら混沌としてわからない現代社会。何がバズ(Buzz)るかわかりませんしね。ということで、早速次週からご紹介させていただきます。「次に住むなら、こんな街」。毎週違う街というと極大ボリュームになりますので、何週かに分けてお届けしようと思います。もちろん動画連携企画です。

 どんな街が出てくるかな?それは次週のお楽しみということで。既に取材敢行!あとはまとめるだけです(笑)。次回もお楽しみに!

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