木曜日は「ステルス団委員(自称)のつぶやき」その4(6月24日・旧暦5月15日)

今日ののりべぇ
これまでの投稿

簡単にコーナーの説明を…。

 毎週木曜日は「ステルス団委員(自称)のつぶやき」をお送りします。
 私、のりべぇはボーイスカウト団の裏方さんである「団委員」をつとめております。
 少子化や習い事・生活様式の多様化などにより、ピーク時(1983年)の3分の1とも4分の1とも言える規模にまで縮んでしまったボーイスカウト活動を(勝手に)盛り上げよう!と始めたコーナーですが、「つぶやき」と言うより「ボヤき」の方が多いかもしれません(涙)。

では、今回の本題です。

「ぶっちゃけ、ボーイスカウトって面白いの?」その答えは…?

 随分とでっかいテーマを見出しにぶら下げてしまいましたが、率直に申し上げますと「本当に面白いし、本当につまらない」です。

はぁ?

 そういうリアクションが液晶画面を通じて見えてきそうです(爆)。ですが、これが「答え」です。でも、これじゃあ答えになっていませんよね?そこで今日はこのあたりを私、のりべぇの視点でお話したいと思います。

ボーイスカウト活動は(本当は)面白いんです。でもね…。

 ボーイスカウト活動は面白いですよ。なにせ、学校では体験できないことがたくさんありますから。それは決して、活動の場が主に野外だから、というわけではありません。もちろん屋内というケースもありますし、以前にもお話しました通り、お家で行うこともあります。ですが、お子さん(以後「スカウト」とします)の興味に沿って課題をこなすことができ、その結果をスカウト自身が実感できる点が一つ。また、スカウト自身が気づかなかった、自分の新たな特技を知り、それを伸ばす環境があるという点が二つ。三つ目は私の主観かもしれませんが、普段は社会人であるリーダーから、(時に)社会人視点で指導を受け、多くを学ぶことができた点です(これは中学生(ボーイ隊)以降の話です)。
 しかし、こうしたボーイスカウト活動を楽しむためには共通したことが一つありまして、それは自発的・能動的に活動に参加し、自ら楽しみを見つけることができるかどうかです。これができませんと、ボーイスカウト活動は本当につまらないものになってしまいます。
 もちろん、最初は受動的だったスカウトも、次第に積極的な参加ができるようになりますので、なにも限られた、活発な子どもしか残れないというわけではありません。ですが、もし無作為に100人の子どもを集め、一斉にボーイスカウト活動に参加させたとして、必ずしも全員が面白かったと思えるかといいますと、それはムリです。同様に野球のリトルリーグに参加させたとして、全員が異口同音に「野球は楽しい」と感想をいうかといえば、それもノーですよね。
 ただし、単一種目のスポーツ少年団と比べれば、活動内における「(カリキュラムという意味での)課題」は幅広く、スカウトたちが興味を示すものが何らかあるだろうという点においては違いがあるかもしれません。もちろん、この点が他のスポーツ少年団よりもアドバンテージが有るかといえば、これもまたノーです。誤解のないようにこの点は明記させていただきます。

私の場合はどうだったか?(1つのケースとして)

 私の両親が私をボーイスカウト活動に参加させた理由は「人見知りが激しく、引っ込み思案な我が子を積極性のある子どもにしたい」という点でした。両親の周囲の方の助言もあったようですが、これは事実です。友人と関わることがあまり好きではなく、家に籠もって一人で(あるいは弟と)遊ぶ方が好きでしたから。
 ボーイスカウト活動に参加した最初の頃は、周囲のスカウトたちと馴染めませんでした。異なる学校から集まってきますから、見知らぬ人と打ち解けることができないという、自分の当時の性格がまだ抜けませんでした。それが次第に変わり始めたのは2年目からで、まだ人と馴染めず泣いてばかりいましたが、次第に自分の得意な分野が見つかり、少しずつ変化したと記憶しています。3年目になりますと、リーダー役を担うことになりますので、後輩たちに教える機会も増え、次第に積極性が増してきたと思います。
 私がボーイスカウト活動に参加し始めた頃は小学3年生から5年生までの「カブ隊」からのスタートでした(現在は小学1年生から参加できるビーバー隊が最年少)から、4年目となると「ボーイ隊」への進級となります。次第に集団生活にも慣れ、ボーイスカウト活動の成果として、学校生活でも積極性が生まれてきたような気がします。
 意外なもので、引っ込み思案だったはずの自分が、人前で歌を歌うことに抵抗がないという、今まで知りえなかった特技が見つかり、これも一つの収穫だったかもしれません。ただ、おかげさまで今では時々「宴会部長」状態になりますので、一応自重しております(笑)。
 両親の目論見は見事に成功したと言いますか、性格の改善にはなったのかもしれませんが、やや独り歩きしすぎた感もあります。その結果が、20年ほどのブランクを経てはいますが、団委員として「原隊復帰」をしたことでおわかりいただけるかもしれません。スカウトとしてではなく、団の運営を支える裏方として活動に携われる(と言ってもステルス状態ですが)ことの楽しさを体感しています。ただ、この楽しさを教えてくれたのは、自分がスカウト当時に支えてくれた、当時の団委員の方々であることは間違いありません。
 と、こんな感じで書きますと、さも立派な大人になったのだろうと思われがちですが、そんなことは決してありません(爆)!
 スカウト当時は、最初の頃こそ引っ込み思案の泣き虫でしたが、以前も書いた通り、「生来の腹黒さ」が顔をのぞかせ始め、挙句の果てに、弟と共に「毒舌ブラザーズ」状態。よく後輩たちを相手に毒を吐いて回っていました。いい意味でも悪い意味でもキャンプ生活を楽しみ、好き勝手なことばかりやってきました。幸い、大人たちをうまく味方につけた事ができたので要注意人物には選ばれませんでしたが、「おバカスカウト」の筆頭であったことは間違いありません。
 これで私が前述した意味がおわかりいただけるかと思います。能動的に楽しんでしまえば、これほど楽しい活動はないんです。変な結論ですが、ボーイスカウト活動だって、スポーツ少年団だって、「楽しんでしまった者勝ち」!まあ、懐の深い方々のおかげで、のびのびとやらせてもらいました。

ただし、引き締めるところは引き締める、という礼儀はしっかり学びました。

 おふざけの過ぎたスカウト時代を経験した私ではありますが、それでも「やっぱりボーイスカウトなんだなぁ」と思える部分は、締めるところはしっかりと締めること(きちんとする瞬間はきちんとするということですね)。「礼儀」はしっかり学ばせて頂きました。要は適材適所の礼儀です。武道を学ぶ方も同様だと思いますが、ボーイスカウト活動でも礼儀は厳しくしつけられます。これは結構大きな成果だったと思います。まあ、中にはこれができないスカウトもいるんですけどね…。
 結局最後にボヤいてしまったところで、今週はこの辺にしましょう。

次回もお楽しみに!

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