2023年に向けた準備を始めよう!(1)
鬼が笑おうが、もう来年の準備は始めております。なぜなら…。
さぁ、皆さん!来年の準備をしましょう!って言っても、「またのりべぇの戯言か」と思われる方、本当にしなくてもいいですよ(笑)。私もわかっています。先日も書きました通り、所詮「オオカミ親父のりべぇ」ですから(注:オオカミオヤジと言っても、この場合は怖いというより、嘘つきと解釈してください)。
2022年はロシアによるウクライナ侵攻により、地政学的リスクが一気に悪化しました。毎年のように「どこかで大規模な紛争が起こるかもしれない」と言っていれば、いつかは当たるものですが、ロシアがウクライナに攻め込むという予想は、少なくても素人ののりべぇには想定できませんでした。
これで話と時間を進めますと、10月に中国・北京で行われました第20回党大会において、習近平国家主席が第3期目を迎えることとなりました。続投にあたり、同国家主席は、台湾統一を目標に掲げ、「武力行使の放棄は約束しない」と発言。これにより、東アジアにおける地政学的リスクも悪化しております。北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)による、連日のミサイル発射も地政学的リスクが悪化。以前より危機感を抱いておりましたが、いよいよ時間の問題となりました。
原則は当然「戦争回避」。しかし、守りは固めなければなりません。
先にここで申し上げますが、この手の話題を掲げますと、すぐに防衛力強化による紛争抑止(主に右派)と、防衛力抑止による平和的解決(主に左派)という、2つの異なる意見を持つもの同士が対立しますが、一層の中立を目指すこのブログでは、本件については取り上げません。ですが、いわゆる「民間防衛」については覚悟と準備が必要であると考えます。もちろん、一般市民の守りと言っても、日本では違法な銃を持てとか、そういう物騒な話ではありませんのでご安心を。
基本は「防災の心得」と同じです。
日本はもともと、台風や地震、それに伴う津波など、災害の多いエリアです。それだけに、他国と比べ、日常から災害への備えを心がけている人が多い国です。この災害への備えを維持しつつ、紛争・戦争状態に備えるためには、長期戦を覚悟しての備蓄が必要になります。この際、最も気になるのは食料供給問題。2022年は円安による輸入品の値上げが、家計を強く刺激した一年でもありました。これでさらに紛争状態となると、先の戦争のようになるのか?と思われがちです。
意外に思われるかもしれませんが、日本の食品自給率は約37%(2020年)と言われている一方、この数字の算出方法が「カロリーベース」のため、実際の自給率より「下振れ」しているというのです。例えば、畜産物については「輸入飼料を使って生産されたものは国産として算入されない」ということ。これをもし、生産額ベースに算出方法を変えますと、67%にまで上昇します。しかも食料廃棄が年間600万トンですから、国民の工夫次第で、自給率は上昇が可能です。ちょっとしたことですが、こうした日常の考え方の変化も、いざという時には大きな材料となります。
移動のためのガソリン、電力供給、そしてスマートフォンに欠かせない通信環境については、現在より大幅に減少すると考え、普段から「突然なくなっても大丈夫」という覚悟を持つことも大切かと思います。
予兆は必ずあります。ですが…。
地震もそうですが、物事には予兆があります。自然現象においても、あるいは人為的な物事においても。しかし、地震予知は進んでいるとはいえ、まだ万全とはいえません。人為的な物事についても同様です。その代わり、地震であれば、大規模な地震が発生するであろう地域は公表されています。同様に、人為的な物事この場合であれば紛争状態に突入する危険のある地域も公表されています。予兆は必ずありますが、後日検証した際に発覚するもの。地震も紛争も、突然起こると覚悟し、その上で、リスクの高い地域を頭に入れておくことが大切です。
結論。しっかり備えよう。余分に備えよう。
地震のこともあります。大掃除のこの機会に、防災グッズも点検しましょう。年度の変わり目と大規模震災が起こった日前後というのは、防災グッズの購入が増えます。今は谷間の時期でもありますので、こういうタイミングでの買い替え・買い足しは在庫・価格の両面でチャンスだとお考えいただければ目安になるでしょう。また、従来より余分に揃える、あるいは持ち運びがしやすいバッグ(お子さんがかつて林間学校や修学旅行で使ったバッグやリュックで十分)に収めることも大切です。お酒好きの方で、洋酒(輸入もの)をよく飲まれる方は、一時的に輸入が止まることも考慮し、ストックされるといいかと思います。
さらに、紛争状態になることを加味し、地下鉄、地下街の場所を把握しておきましょう。何もない場所にお住まいの方でも、山の中という手もあります。ただし、自然にできた洞穴でも、安全面には十分にご配慮のほど。
自己防衛というのは、国に任せていい部分と、自ら行動しなければならない部分があります。最近流行りのあいさつのようですが、どうぞ「ご安全に」。次回もお楽しみに。
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