月曜日は「M&M」!その8(7月19日・旧暦6月10日)

今日ののりべぇ
これまでの投稿

毎週月曜日は、私の好きな音楽・映画をご紹介しています。

ブログの公開もここまで続くと、結構な分量になるわけで、

 いつか、これまで書いたブログをまとめて冊子にでもできれば、と考えたのが週末のこと。ちょうど「50周年記念誌(私がお手伝いさせてもらっているボーイスカウト団のね)」の事を考えていたから、つい冊子にするというアイデアが浮かんだんですけど、やるなら早めに始めたほうがいいよなぁ、と思った次第です。なにも紙で出版する必要などない時代。PDFで発行すればいいだけなんですが、問題はレイアウト。PDFとはいえ、紙媒体に準ずるものだけに、Webサイトデザインとはまた違ったものが求められるんですね。でも、記念誌の製作を考えれば、一緒にページデザインとか考えるのもアリかな?と、また欲張ったことを考えた週末でした。

では、今日の本題。今回は「Movie」です。

結構「ベタなクラシック映画」が好きだったりするのりべぇ。

 私自身、どこまでの時代の作品を「クラシック映画」と定義するかはわかりません。モノクロ/カラーで区別するのも滑稽ですし、ましてや第二次世界大戦を境とするのも乱暴な話。そう考えると、結構難しい定義の「クラシック映画」ですが、あえて強引に定義付けをさせていただきました。
 「多くの人が『珠玉の名作』で間違いないと思われればクラシック映画とする」と。多分、本日ご紹介する2作品は、クラシック映画としても明確に定義されるでしょうし、珠玉の名作であることも間違いないでしょう。ということでご紹介します。

この作品を観たことがない?ウソでしょ?「ローマの休日」

 今回ご紹介する2作品は、あらすじすら語りません。主役がオードリー・ヘップバーンだということくらいは書きますが、この作品を観たことがないというのは実にもったいない…。ぜひ一度ご覧頂きたい作品の一つです。
 よく、この手の作品は字幕に限る、と言われることも多いのですが、あまり映画を観ないという方は、吹替版でも十分楽しめる作品です。特に、オードリー・ヘップバーンの吹替といえば池田昌子(他にも銀河鉄道999のメーテル役などの声優さんです)、と言われるほど。それゆえに、無理に字幕版を選ばなくても楽しいですよ。
 ただしこの作品、モノクロ映画です。裏話を一つ書いちゃいますと、本当はカラーフィルム(テクニカラー)で撮る予定だったそうです。制作費を抑えるためにモノクロで撮ることを承諾してしまったウィリアム・ワイラーは後に後悔しています。「その誤りに気付いた時はすでに遅く、充分なカラーフィルムをイタリアに送る時間がなかった」とのことでした。
 ですが、そこは「巨匠」ウィリアム・ワイラー。むしろモノクロゆえに味のある作品に仕上がっているとも言えます。特に夜のシーン、そして「真実の口」のシーンは、個人的にはモノクロのままで良いんじゃないかな?と思っています。ぜひ細かい部分や当時のローマの様子(映画の中のローマはとっても素敵ですよ。でも実際のローマ(撮影は1952年)はまだ政治的衝突も絶えず、とってもカオスで物騒だったそうですが)も楽しめ、「美しきローマ観光案内映画」とも言える作品です。
 DVDで観ようかな?という方、こちらからどうぞ。日本では著作権保護期間が終了し、パブリックドメイン化しています。そのため、安価なソフトウエアが販売されています。

西がローマなら、東は香港!「慕情」

 「ローマの休日」は1953年(日本では1954年)の上映。そこから2年後の1955年に上映されたのが、香港が舞台の恋愛映画「慕情」です。
 個人的には、上映された時期も近いため、西のローマ、東の香港ということで、何度となく観ております。
 この「慕情」はベルギー人(母)と中国人(父)の血を引く「ハン・スーイン」(実はペンネーム)という女性医師による自伝的小説がベースとなっています。また映画内では多少設定を変更しています。
 女性医師「ハン・スーイン」と特派員マーク・エリオットの恋愛を描いていますが、ハンは夫を中国内戦で失い、マークはシンガポールに住む妻と別居中。しかし離婚話はうまく進まず、困難な状況下でも二人は愛を育んでいきます。ところが悲劇的な最後を迎えて終わります。
 時代は国共内戦(中国国民党と中国共産党との戦い)、朝鮮戦争がそれぞれ勃発した第二次世界大戦後の話。上映のタイミングから考えても、ほんの数年前の話です。紛争が絶えない情勢の中で繰り広げられる恋愛模様。それぞれのキャストが抱える事情など、今となってはクラシック映画ですが、当時は身近な物語だったのかもしれません。ぜひ当時の社会情勢を踏まえながら観ていただくと、興味が深まるかと思います。こちらの作品も字幕にこだわらず、吹替版でも楽しめると思います。
 ゆっくりご覧いただく際は、、映像ソフトが一番。最近は安価なDVDが普及しているのですが、残念ながら吹替音声が入っていないことがあります。今回ご紹介するのはブルーレイではありますが、日本語吹き替えが収録されているソフトです。ご購入の際は下記よりどうぞ。

この手の作品は女性が胸ときめかせながら観るもの、と言われていますが…、

 それは実にもったいない!年齢・性別・人種を問わず、多くの方に観ていただきたい、そして感動を共有していただきたい作品です。もちろん、同年代の作品でもっと他に良い作品は多数あります。ですが、今回の2作品はそうした「珠玉のクラシック映画」の中でも、比較的入りやすい作品だと思います。派手なアクションシーンは有りません(いや、ローマの休日でオードリー・ヘップバーンは、あるシーンでなかなか「素敵な立ち回り」をするんですけどね)が、娯楽映画のお手本のような作品を観てみるのもいいのではないでしょうか。

次回もお楽しみに!

(敬称略)

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