今日ののりべぇ 10月6日火曜日(旧暦8月20日)

今日ののりべぇ
これまでの投稿

言葉遊びか、ダジャレか。はたまた言い間違いか?

私は幼稚園児のころ、「赤坂」が言えなかった…。

 私が4歳(1974年)の頃ですが、当時地下鉄千代田線沿線の「千駄木」という場所に住んでおりまして、地下鉄に乗った折、母と一緒に駅名を読んでいたのですが、「赤坂」が言えず、なぜか「あさかさ」になってしまったのをふと思い出しました。いわゆる言い間違いですが、この言い間違い、言葉遊びやダジャレの世界では、単なる言い間違いを、巧みに笑いへ変えてしまいます。

あのKing Of Popの名前も言い間違えれば…。

 キング・オブ・ポップ、あるいはキング・オブ・ポップスと言えばマイケル・ジャクソン氏ですね。ですが、彼の名前もかつて、言い間違えれたことがあり、それが端を発したかどうかは定かではありませんが、「ジャイケル・クソン」という名称を生み出しています。
 私の記憶が定かなら、初めてテレビ番組でいい間違えたのは、フジテレビ系列「オレたちひょうきん族」での片岡鶴太郎さんでした。うっかりいい間違えてしまい、番組ラストのコーナー「ひょうきん懺悔室」に引っ張り出されてしまいました。しかしその後、毎日放送で「ジャイケルマクソン」という番組(2005年〜2010年)が放送されたり、同氏のそっくりさんを「ジャイケル・マクソン」と称したりと、いい間違えから言葉遊びへと変化した一例であります。蛇足ですが、マイケル・ジャクソン氏の妹さん、ジャネット・ジャクソン氏の場合は同じ様に入れ替えても「ジャネット・ジャクソン」です(笑)。

言葉遊びの有名な例といえば…。

 今ではすっかり死後になっているであろう「ギョーカイ用語」。コーヒーを「ヒーコー」と言ったり、日付が変わる「0時」を、時計の長針・短針が同時に上を向くので「てっぺん」と言ってみたり、端から聞いているとよくわからない言葉が芸能界・あるいはテレビ・ラジオ制作現場などで使われていたそうです。いつしかテレビで芸能人が使うようになると、「ギョーカイ用語」が「トレンディ」(笑)ということで、一般の人も使っていたみたいです。これを前編に渡ってネタにしたのが、元芸人の夙川アトム氏ですね。日本語に限らずですが、言葉遊びというのは面白い反面、ついていけなくなることもあります。

ついていけないと言えば「カタカナ言葉とIT用語」。

 まだ終わっていませんが、2020年と言葉というテーマで振り返る時、少なくてものりべぇが感じたのは「カタカナ言葉とIT用語についていけない」ことです。単にのりべぇが「ジジィ化」したというのなら甘んじて受け入れますが、世間の反応も同様だったりするようです。特に小池東京都知事が連発したカタカナ言葉は、一瞬「?」と首をかしげる場面が多々ありました。例えば「ワイズ・スペンディング」。経済学者、ケインズの言葉で「賢い支出」という意味ですが、ケインズなんて一般の人はとっさに思い出せませんって(笑)。それと「スプリングボード」。これを聞いてspringboard→きっかけと即座に理解できる人がいたら拍手を贈りますよ(爆)。小池都知事を批判する気はありませんが、流石にこれはやりすぎですって。
 それとIT用語も今年は結構メディアで見かけるようになりました。最近では、タレントの稲垣吾郎氏が出演している株式会社Yappli(ヤプリ)のCM。まあ、これはIT企業が提供するサービス(厳密にはプラットフォーム、ソフトウェアが動作するための土台にあたるもの)のCMですが、逆転の発想で自社が展開するサービスをネタにしています。DXを「デラックス」と間違える稲垣さんの、あのCM。このCMが示しているDX。正しくはデジタル・トランスフォーメーションの略語です。デジタル・トランスフォーメーションとは「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という意味。ところが、同じIT用語のカテゴリーながら、DXには別の意味もあります。それはデジタル・エクスペリエンスという意味でして、これは「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」を指します。こうなるともう、わけがわからなくなります。実際、IT関係学習中ののりべぇは、同社のCMを見た時、後者、つまりデジタル・エクスペリエンスの方だと思っておりました…。やっぱりついて行けません。

難解な言葉に苛立つのではなく、楽しんでしまいましょ。

 ギョーカイ(業界)用語にカタカナ言葉、IT用語…。時代が変われば言葉も変わるわけで、若者言葉、俗語(スラング)なんてのもありますよね。最近では「エモい」なんて言葉を聞いて、即座に「感情が動かされた状態」とは出てきませんでした。ただ、エモ≒emotional(エモーショナル、感情の、という意味の形容詞)かな?とは思いましたが…。
 それで思い出しましたが、70年代末から80年代初頭にかけて、「ナウい」という言葉が流行しました。これはズバリ、ナウ=nowでして、英語でも俗語的使用ながら、最新流行の、という意味を含みます(形容詞)。言葉は違えども、成り立ちの類似性に、ようやく世間ズレを補正できたかな?と勝手に思うのりべぇでした。まあ、難解な言葉に眉をひそめるのではなく、楽しんでしまいましょ、この際。

次回もお楽しみに!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました