今日ののりべぇ　7月21日　土曜日（旧暦6月9日）

昨日のお話の続きです（干支（かんし）について）

昨日は「土用の丑の日」でした。みなさん、うなぎ、召し上がりましたか？のりべぇは「うどん」と「うし」をいただきました。蛇足ですが、「うどん」はコンビニ、「うし」はバーガーキングでした（笑）。

今日は、昨日説明を省きました干支（かんし）について、出来る限り分かりやすく説明をしようと思います。その前に、皆さんのお家には「カレンダー」はありますか？最近はスマートフォンでスケジュール管理、という方も少なくないでしょうから、家にカレンダーを飾る方、少なくなっているかもしれません。

では、カレンダーをお家に飾っているという方。そのカレンダーをご覧ください。その中に、今日、西暦2018年7月21日であれば「きのえ　とら　四緑友引」などと書かれていますか？書かれていれば、この中の「きのえ　とら」が干支です。昔、カレンダーを「暦」というおじいちゃん、おばあちゃんいましたよね。日めくりカレンダーなんかはよくこの「暦」も一緒に書かれていました。今でも暦が併記されているカレンダーは売っていますが、ほとんど見かけなくなりました。

前置きが長くなりましたが、この干支。早い話が十干（じっかん）と干支（えと）の組み合わせです。全部で60通りあります。

十干はその名の通り、甲（きのえ）・乙（きのと）・丙（ひのえ）・丁（ひのと）・戊（つちのえ）・己（つちのと）・庚（かのえ）・辛（かのと）・壬（みずのえ）・癸（みずのと）の10通りです。

干支はご存知の方も多いと思いますが、十二支と同じです。子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12通りです。

あれ？でも、これらを組み合わせたら120通りじゃないの？というあなた。算数得意でしょ（笑）。でも、干支の場合は十干（じっかん）と干支（えと）の最小公倍数である60通りとしています。算数が得意なのりべぇですが、さすがに難しくなってきました。一応、60通り全てを記載すると、こうなります。

（Wikipediaさん、ごめんなさい！パクリました）

なぜこうなのかを考えると頭が痛くなりそうなので、詳しくはこちらをご参照ください。

この干支ですが、早い話が1ヶ月をどう区切るかということに由来しています。古代中国では1ヶ月を3分割し、西洋では4分割したという、ざっくりとまとめると、そういうことだそうです。現在は西洋の「4分割（7日1サイクル）」が「きわめて一般的」ですね。天体に由来しているというのは、字を見れば明らかだと思います。古代中国では3分割、つまり10日を1サイクルとし、そこに十干を振っていったのだとか。これは占いとも関係があるようですよ（詳しく書くとさらに難しくなるので割愛します）。

当時の「時の権力者」にとって、カレンダーをつくり、毎年同じ日の天気などの情報を蓄積することは、権力を握る上で重要なものだったようです。たとえば、統計上、田植えに適した時期になった頃に、形式的な「まじない」をしながら、「そろそろ田植えをせよ」と振る舞えば人々から崇め奉られ、「あのお方は予言者だ！」となるわけです。でも所詮は「統計情報」。毎年きちんと記録を取り、残せば、農業もうまく行くわけです。まだ貨幣文化が成立せず、物々交換の世の中であれば、豊作はそのまま豊かな経済に直結します。その豊かな経済を形成すれば、その源は「預言者のあの人！」。となれば、地域のリーダーとなり、ひいては国をつくり、治める「権力者」となるわけです。近年、「ビッグデータ」を活かすことで企業の今後が決まるといわんばかりに、統計情報の収集・管理・活用が求められていますが、古代から、人類の豊かさ、ヒエラルキーを決める鍵の一つはこの「統計情報」の収集と活用というのは実に興味深いものがあります。言い換えれば、進歩しているようで、その根っこは一緒ということ（笑）。

なんだか朝から小難しい話を買いたら疲れました（爆）。

次回もお楽しみに！