週末は土・日まとめて1本お送りします。「今週のまとめ」(8月28日・旧暦7月21日)

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専門家じゃないから詳しいことも言えないし、うまくは言えないけど…。

タリバンによるアフガニスタン「実権掌握」。「震源地」はこの地になるのか、あるいは…?

 世界中が「新型コロナウイルス感染症」で大騒ぎであることをまるで逆手に取ったように、電光石火の勢いで首都制圧にまで及んだ、「タリバン」によるアフガニスタンの「実権掌握」。早くも中国・ロシアはタリバンと接触を続け一方、首都カブールでの大使館業務を継続し、関係強化を続けている模様です。一方、8月31日の撤退期限が迫る中、カブールにある空港(カーブル・フワージャ・ラワーシュ国際空港。なお、wikipediaではカブールではなく、カーブルと表記。発音の表記に伴う「ゆれ」(微妙な違い)が発生しています)では、国外脱出を試みる多くの人々が殺到。混乱に追い打ちをかけるように、ISIL-Kによる自爆テロも発生し、混乱を極めています。

日本国政府は自衛隊機・政府専用機を派遣するも、「空港へのアクセスが困難」な状況。

 現在の問題は「空港へ行けない(足止めされる、あるいはカブール市内からの移動が困難)状況」。自衛隊員が車で迎えに行くわけにも行かず(法令の関係らしいですけどね)、期日が迫る中、厳しい状況が続いています。一日も早い邦人並びに邦人関係者・協力者(これらは主に現地の方々とその家族)の国外脱出を願うばかりです。

決して対岸の火事ではない、「今そこにある危機」と捉えましょう。

 どうしても中東情勢というと、対岸の火事以上に、「遠い場所で起こっていること」と捉えがちです。実際、報道番組を見ても、その大半が新型コロナウイルス感染症関連のものばかり。(人々の関心事と視聴率を考えれば)わからないでもありませんが、本来は同じくらい重要なニュースです。唯一、Youtubeチャンネル「テレ東BIZ」で詳しい解説を行っています(リンク貼っときましたので、よろしければご視聴ください。とってもわかりやすいです)。あとは同じくYoutubeですが、海外メディア(フランス24やアルジャジーラ、NBC(米国)など)の英語ニュースを、私のつたない英語力で聞いている次第です。
 ではなぜ、「今そこにある危機」なのかと申しますと、既に中国とロシアがタリバンとの関係を築いているという点。一方、米国、英国などは慎重な姿勢を崩していません。それ以前に、米国がアッサリと撤退を決めたという点も気になり、一節によれば「アフガン・ジンクス」と俗称される、「帝国の墓場」も一因ではないかという話もあるようです(詳しくはリンク先の動画をご参照ください。27分あたりで出てきます)。
 本題に戻しますが、中・露が今後「タリバンの後押し」をした際、主に欧米から国際批判がタリバンだけでなく、中・露に対して高まり、それに伴い、中国の暴走が加速するのではないかという見方がある点です。つまり、東〜東南アジア地域、または東シナ海を中心とする海域への影響です。ただ、中国もタリバンとの関係を築く(というか、築かねばならない)理由はあり、 それは新疆ウイグル自治区での対立回避です。一方、ロシアに関しては旧ソ連崩壊の原因ともなったアフガニスタンでのリベンジを画策しているという考え方もあるでしょう(実際の思惑は異なるもの(地下資源狙い?)かもしれませんが)。
 台湾の件やフィリピン海の件など、日本にとっても何かとお騒がせな中国ですが、アフガン情勢にも関係しているだけに、他人事で片付けるわけには参りません。産油国と距離が離れているとはいえ、近隣であるのは間違いありません。紛争が再燃した際、原油価格の上昇が懸念されます。せっかくガソリン価格が下がり始めているところに、まーた急上昇なんてありえませんよね。注視する必要がある理由、わかりますよね?

もちろん、海外渡航にも影響が出ます。

 例えアフガン上空を飛行しなくとも、航空会社には何らかの影響が出るかと思います。タダでさえ航空会社の経営が壊滅状態にあるというのに…。ホテルも同様で、今回、米国だけでなくタリバンを揺さぶる目的もあってか、カブールの空港でISIL-Kによる自爆テロが発生したわけです。これが一見するとなんの関係もない国のホテルで自爆テロ、ということも大いに考えねばなりません。これでまた海外渡航、海外旅行が先になってしまうと嘆くか、あるいは十分な情報を得る手段を持ち、安全に渡航するかはあなた次第ですが…。大切なのは「それならもう海外なんか行かない!」と否定するのではなく、「十分な準備と最新の渡航情報を収集すること」。それだけでも気持ちが大きく異なりますよ。

この話題は今後「トラベラー・のりべぇ(水曜日配信)」でお届けします。ぜひご参照ください。

次回もお楽しみに!

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