木曜日は「ステルス団委員(自称)のつぶやき」その7(7月15日・旧暦6月6日)

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毎度のことですが、簡単にコーナーの説明を…。

 毎週木曜日は「ステルス団委員(自称)のつぶやき」をお送りしております。私、のりべぇはボーイスカウト団の裏方さんである「団委員」をつとめております。少子化や習い事・生活様式の多様化などにより、ピーク時(1983年)の3分の1とも4分の1とも言える規模にまで縮んでしまったボーイスカウト活動を(勝手に)盛り上げよう!と始めたコーナーですが、「つぶやき」と言うより「ボヤきばっかり」です(涙)。

では、今回の本題。

団内活動を「俯瞰(ふかん)」してますか?

 毎週末、毎月のように隊集会や団会議など、団内全体を見ますと、年間を通じてたくさんの集会、会議が行われます。加えて、地区などの各種委員会への参加、リーダー会議(ラウンドテーブル)への参加を加えますと、その数は膨大なものとなります。そうしますと、つい、目の前で起こることだけに目が向いがちで、無事に終われば一安心となってしまいます。仕方ないですよね。本当に忙しいですから。ですがここで少し見方を変え、ぜひ定期的に団内の活動を「俯瞰」してみませんか?というご提案です。

上から見下ろす、という意味ではありませんよ。鳥の視線で、かつ全体を把握するという気持ちで。

 俯瞰するというのはあくまでも、団内全体の動きを把握するという作業ですから、あら捜しではありません。ですが、つい隊活動などに忙殺されてしまいますと、見落としがちなことも少なくありません。また視野を広く取りませんと、全体に目が行き届かなくなり、活動のムラを見つけにくくなります。

どちらかと言うと「退団抑止」が理由。取り残されているスカウトや保護者を早期発見!

 なぜ団内を俯瞰するのか?その大きな理由に「退団抑止」があります。私がかつて塾講師だった頃、生徒の退塾を阻止するために、生徒たちの様子をじっくり見ることを教えられました。自己主張の強い生徒はわかりやすくていいんですが、逆に自己主張の苦手な子は、授業がわからないだとか、他の生徒がうるさくて勉強への意欲をそがれてしまう、というような不満をなかなか口にできません。そしてその不満を聞くことができないうちに退塾へ進んでしまいます。この流れを抑えるには、「物言わぬ生徒」に気をつけること。ひるがえってボーイスカウト活動においても同様です。退団は突然やってきます。

進めていますか?「アクションプラン」。

 (所属されている都道府県連盟・地区連盟によっては実施していない可能性がありますのでご注意ください)
 団の活性化とスカウト数増加を目指し、目標の設定と具体的な行動計画(アクションプラン)の策定するという「キャンペーン」は今秋に提出となってます(地域により異なるかと思います)。皆さんの所属されている団ではご準備等、進んでいますか?私が所属している団では進んでいますよ〜。なにせ、私もアクションプラン作成担当なので(笑)。
 実は先ほどお話しました「俯瞰」というのはこの「アクションプラン」には不可欠なものなんです。意外に思われるかもしれませんが、結構皆さんの意見、「視野が狭くなって」います。もちろん、他の人を非難するわけではありません。それだけ忙しいんです、現場も、裏方も。これが現実です。

アンケートを取るとわかること。

 アクションプランを作成するにあたり、他のアクションプラン担当の方にアンケートを取ってもらいました。対象はリーダーと団委員。結果はどうなったと思いますか?現状・改善点などを挙げてもらったのですが、見事なまでに「他人のことを指摘・批判する」結果となりました。そして質問内容にも課題があったのかもしれませんが、誰も挙げなかったことが実は「退団抑止」だったんです。
 この結果からわかることは前述の通り、自分のことで精一杯。だけど人のすることは気になっているから指摘する。あるいは、自分の行っていることは正しいが、他人のしていることは間違っている(と思う)。厳しい言い方をさせてもらえば、いわゆる「視野狭窄(しやきょうさく)」、物事を見る視野が狭くなっていると言わざるを得ません。

2つの意味の「軌道修正」が必要かと。

 このままですと、互いに揚げ足取りとなるばかりか、スカウト数を増やそうという主旨が大きくぶれてしまい、最終的には他人事にされてしまう危険性すら考えられます。これを防ぐためには、2つの軌道修正が必要であると私は考えます。
 1つには、団全体で取り組むことを再確認する、です。スカウトを増やしたいということは、同時に保護者の理解と参加をお願いする機会とも言えます。スカウトを受け入れる各隊リーダーの力も大切ですし、バックアップする団委員との連携も大切です。まずこのことを全員が認識し、軌道修正を行う必要があると考えます。
 2つには、「アクションプラン」には「攻めと守り」の双方が必要であるということです。いわゆるオフェンスラインとディフェンスラインの構築です。団の活性化であるとか、スカウトを増やそう、という号令がかかると、ついスカウトを増やすためのアクションばかりを考えていまい、スカウト獲得、つまり攻めばかりにエネルギーを費やしますが、同じくらい、退団抑止という名のディフェンスも重要で、これを怠りますと、穴の空いたバケツ状態になります。これも同時に認識する必要があります。

この続きは次週。

 少し長いお話になってしまいました。この続きは次週お送りします。

次回もお楽しみに!

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