毎週月曜日は、私の好きな音楽・映画をご紹介しています。
ようやく梅雨らしい天気が続くようになりました。
あれ?音楽・映画のブログじゃないの?と思われた方。とりあえず前フリからお付き合いのほど…。
梅雨入りしたかと思えば晴天の一日だったり、突然の大雨に見舞われたりと、シトシトと降るイメージの梅雨からかけ離れていたのですが、週末から関東地方もようやく、梅雨らしい天気が続くようになりました。週間予報も雨の日が続くようになりました。この梅雨の時期があるからこそ、夏や秋の作物もよく育つというわけで、しばし植物のための時期が続きます。
では、今日の本題。今回は「Movie」です。
梅雨の話を前フリにしたくせに、全く関係ない作品のご紹介です(笑)。
梅雨の時期はなんだか気分が落ち込んでしまいます。あっ、それは私だけですか?そうですか…。という話になるのかはさておき、今回は、ハリウッドお得意のドタバタ喜劇2作品をご紹介いたします。実はドタバタ喜劇にも「お決まりのストーリー展開」があるんです。これに当てはまる作品は結構あります。
偶然の出会いと葛藤、そして衝突の後に生まれる絆。
出会いは偶然訪れます。先にお話してしまいますと、いずれの作品にも共通しています。そして葛藤が生まれます。後に衝突し、しかし最後には友情が深まり、ウルッとさせる場面が待っています。そうしますと、冒頭から続く「なんだ、このおバカな作品」と思っていたはずが、なんだかスッキリするんです。いい意味で騙されている自分が画面の前にいます。そんな2作品とは…。
作品その1。ひょんな出来事から事態はどんどん悪化。しかし…。
「Planes, Trains and Automobiles(邦題:大災難P.T.A. 1987年)」
(作品のあらすじ。少しネタバレ入ってます)
ニールはニューヨークでの広告の仕事も終わり、感謝祭を家族で祝うため、ラッシュアワーに巻き込まれながらもラガーディア空港へと向かうものの、デルにタクシーを横取りされてしまう。ところがこれが災難の始まり。 悪天候で飛行機は出発は遅れ、やっと飛んだかと思えば、目的地どころか、「あさっての方向」に着陸。仕方なく他の交通機関に乗り換えるも、偶然居合わせる「(ニールにとっての)厄介者」デルと結局、旅を共にすることになる。列車、バス、車(というかレンタカー)を乗り継ぐ二人に、次々と災難が降りかかる。シャワーカーテン用のリングを売っているというデルの止まらないおしゃべりと無神経さに、ニールは辟易とし、災難が起こるたびに怒りを爆発させるが、ニールの家族が待つシカゴに近づくにつれ、二人はいつしか友情を深めていく。そしてシカゴの地下鉄駅で、ニールはデルに真実を問いただす。その真実とは…。
邦題のP.T.A.とは、原題の頭文字から取ったもの。別に学校の保護者組織とは関係ありません(笑)。ただ、大災難というといわゆるディザスタームービー(大規模な災害・事故などを描いた作品)と思われがちですが、ドタバタ喜劇的ロードムービーとなっています。とにかくバカバカしくて笑える前半、中盤は天然でおしゃべりな「ぽっちゃりおじさん」デルに翻弄されるニールが怒り爆発!しかしそうした紆余曲折から生まれるのは、そう。友情なわけです。ラストシーンはその友情がこんな形で…という感動のラストが待っています。
私はこの手の映画、大好物なんです。最近はこういう作品があまりないんですけどね。ご興味を持たれた方、ぜひご覧になってください。
作品その2。穴掘ったら突如原始人発見!?そんなおバカな展開?
「Encino Man(California Man)(邦題:原始のマン 1993年)」
(作品のあらすじ。少しネタバレ入ってます)
エンシノ高校に通うデイヴとストーニーはいわゆるスクールカースト底辺の「イケてない」コンビ。卒業を間近に控え、「このままでは俺たちの高校生活、何だったんだ〜!」ってなことで、卒業パーティー(プロム)後に女の子たちを家に呼ぼうと、なんと家の庭にプールを作るため、穴を掘り始めてしまう。
ある日、エンシノ一帯を地震が襲い、「プール穴」からなんと大きな氷塊が出現。よーく見るとそこには人の姿が…。二人で氷解をガレージに持ち込み、ストーブで溶かし始めるのだが、二人が学校に行ってる間に中の人=氷河期に氷に閉じ込められてしまった男が目を覚ましちゃったからさぁ、大変!と思いきや、なんとこの二人、この男(石器人)を利用して人気者になろうと画策。せっかく1万年の眠りから覚めたかと思ったのも束の間、風呂に放り込まれ、全身を強制洗浄(笑)。おまけに今風(と言っても微妙な)ファッションを着せられ、なんとエストニアからの留学生「リンク」として学校デビューをさせてしまう。
突然のカルチャーショックで大騒ぎ!と思ったらこれが意外と現代社会に順応(ついでに英語もスラスラ覚えてしまう)するという、非常に非現実的なところはさておき、この「リンク」は二人を置いてけぼりにしてしまうほどの人気者になってしまう。
しかしこういう展開を嫌う存在というのがどんなストーリーにもいるわけで、いわゆるスクールカーストの頂上に君臨するマットは、自分の人気を奪われた形のリンクに嫉妬を抱きつつ、デイヴとストーニーの画策に疑問を抱く。
そして卒業パーティー「プロム」の夜。これまでもにもいざこざがあった4人は、ついに互いの怒りを爆発させる。さて、結末やいかに…。
元々のタイトルは「Encino Man」です。カリフォルニア州エンシノという街は、住民の大半が白人という土地柄。米国内ではそこそこ有名な地名なのでしょうが、国外では有名ではないので、「California Man」とタイトルを変えています。しかし邦題は「エンシノマン→原始人が主人公だからゲンシノマン→原始のマン」と、説明しないとなんのこっちゃ?となるタイトルです。
話の内容はほぼ前編荒唐無稽のおバカムービー。原始人を今風の高校生に変身させるは、あちこちでおバカ三昧。挙句の果てに原始人をジェットコースターに乗せてしまうはで、無茶苦茶極まりない展開です。
しかし、後半ではリンクの人気ぶりにいらだちを覚えたデイヴがリンクを家から追い出そうとし、それに腹を立てたストーニーと喧嘩をおっ始めるや、リンクが二人を抱きしめ「Family!」と叫ぶという、ハリウッド映画お決まりの友情シーンも含まれています。そしてハッピーエンドで終わるという、まあ、ありがちな結末ですが、全身を弛緩して観られる映画としてオススメです。
「どこが面白いの?」と言われそうな「ハリウッドおバカムービー」が好き
そうなんです。とりわけ80年代ではありますが、「ハリウッド流」のおバカムービー、大好きです。コメディが好きというのもありますが、ハリウッド映画って結構他の作品に対するオマージュが込められていて、とりわけコメディなんかですと、他作品の1シーンをコメディタッチで取り込むことがあります。「原始のマン」であれば、リンクが観た映画(ターミネーター)に感化され、散々悪さをしたコンビニから出る際、サングラスをかけて「I’ll be back」なんて言っちゃうシーンも有りまして、その手の笑いが好きな方にはたまらないのがこの「ハリウッド流」のおバカムービーです。今回は2作品をご紹介しましたが、実はまだ他にもご紹介したい作品はゴロゴロ!今後もゆっくりとご紹介したいと思います。
次回もお楽しみに!
コメント